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Gombessa

植物や昆虫などの生物は和名を表記するように心掛けている。その、同定については、「当たらずといえども遠からず」を目標にしている。

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冒険者? アジアイトトンボ

2020年に山の観察地での3種目の蜻蛉はアジアイトトンボ(亜細亜糸蜻蛉)のオスだった。6月17日、小さな糸蜻蛉を発見。
 未知の糸蜻蛉ではないかと、わくわくしながらファインダを覗いたが、ローカルでも見られる、既知のアジアイトトンボのオスだった。 




画像 1 アジアイトトンボ ♂  


 


画像 2 アジアイトトンボ ♂は腹部第9節が水色をしている  


 イトトンボ科アオモンイトトンボ属のアジアイトトンボ、この山の湿地に定住しているとは思えない。果たしてどこからやって来たのだろうか。
 また、撮影場所から、画像の体勢はメス待ちの状態。いずれ、メスもやってくるのだろか。

 この稿を執筆している直近の訪問が9月の18日だが、初見日の6月17日以来一度も見かけていない。

   --- 追記 2020年10月10日
 アジアイトトンボを毎年観察している野周りフィールドの溜池での今年の初見は3月28日だった。
 もっとも、その日は当日羽化した未熟なメスだった。そして、4月3日に成熟した体色のオスを確認した。本稿の画像のような体色である。




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越冬したホソミオツネントンボ。そして、産卵

6月5日にホソミオツネントンボ(細身越年蜻蛉)のオスを2匹確認した。ホソミオツネントンボは、昨秋に当日羽化の個体を確認しているので、この山で越冬した個体であろう。




画像 1 ホソミオツネントンボ ♂ 




画像 2 ホソミオツネントンボ ♂ 


 ホソミオツネントンボは成虫越冬する蜻蛉として知られている。アオイトトンボ科ホソミオツネントンボ属の蜻蛉で、同科のオツネントンボ(越年蜻蛉)とともに成虫越冬する。
 なお、イトトンボ科ホソミイトトンボ属のホソミイトトンボ(細身糸蜻蛉)も成虫越冬する。3種とも均翅亜目(イトトンボ亜目)のいわゆるイトトンボの仲間である(*1)。
 画像 1と、画像 2は同じように見えるが別個体。ともに、水際の草や枯れ茎で、ひたすらにメスを待っている姿である。




画像 3 ホソミオツネントンボ ♂ 謎の体操 


 帰り際にこの場所を覗くと、腹部の体操をしている個体がいた。謎の動きだが、交尾・産卵に備えてのイメージトレーニングのようなものなのであろう。 

 この日はメスの姿はなかったが、6月10日に連結産卵を確認。そして、7月2日には単独産卵を確認している。




画像 4 6月10日 連結産卵  




画像 5 産卵基質に産卵管を刺そうとするメス  


 6月10日には数組の連結産卵が見られた。よって、メスの姿も確認できた。
 ホソミオツネントンボの標準産卵モードは連結植物内産卵と呼ばれる。そして、産卵基質が水際や水中から生えている茎や葉の細めの植物。




画像 6 風で飛ばされそうになったホソミオツネントンボの連結 




画像 7 風でたなびく産卵基質に産卵中の連結。間もなくして飛ばされた 


 産卵を確認した6月10日は風が強く、全ての連結が産卵基質の植物(草の茎)から産卵途中で引き剥がされるように飛ばされていた。




画像 8 6月17日 ひたすらにメスを待つ 


 次に訪れた6月17日は産卵やメスの姿はなく、オスのひたすらにメスを待つ姿しか確認できなかった。




画像 9 7月2日 メスの単独産卵 


 そして、7月2日、メスの単独産卵を記録した。ちょっと離れていて不鮮明だが植物の葉に産卵している姿が記録できた。別角度からの撮影はできなかった。

 永年定住しているかどうかは不明だが、ホソミオツネントンボは、この山の観察地での定住蜻蛉で間違いないようだ。


   --- *1 参考   成虫で越冬する種
 均翅亜目では成虫で越冬する種が3種知られている。不均翅亜目では成虫越冬は知られていない。
オツネントンボ Sympecma paedisca (Brauer,1877)
 アオイトトンボ科オツネントオンボ属
ホソミオツネントンボ Indolestes peregrinus (Ris, 1916)
 アオイトトンボ科ホソミオツネントンボ属
ホソミイトトンボ Aciagrion migratum (Selys, 1876)
 イトトンボ科ホソミイトトンボ属





ニホンカワトンボ?

 雪も解けたと思い5月8日から偵察に出かけた山の観察地。蜻蛉の姿が見られたのが5月15日だった。
 昨年の8月から通い始めた山だが、2020年の初見蜻蛉はカワトンボだった。




画像 1 ニホンカワトンボ? ♀ 


 流れに沿って往復するように飛ぶ蜻蛉の影。もしや早苗蜻蛉の仲間ではなかろうか。と、期待して記録撮影の機会を待った。
 日の当たる場所で運良く記録撮影。止まった姿はカワトンボ。ファインダを覗く前は、場所的にアサヒナカワトンボ(朝比奈川蜻蛉)と思った。が、撮影した画像はニホンカワトンボ(日本川蜻蛉)のようだった。
 次に訪れた5月29日にも同一種と思われる個体が流れに沿って往復するように飛んでいた。が、止まった姿を撮影することはなかった。
 念のため、流れを下ってみたが、カワトンボも他種の蜻蛉も全く見かけなかった。

 2回だけの目撃で、複数の個体を確認していないので、定住しているとは思えないカワトンボ科の蜻蛉。明確な正体の確認は来年以降の課題となった。

 なお、ニホンカワトンボは平地の野周りフィールドでは4月4日に当日羽化の個体を観察。アサヒナカワトンボは山地の観察地で5月2日に目撃した。





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