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Gombessa

植物や昆虫などの生物は和名を表記するように心掛けている。その、同定については、「当たらずといえども遠からず」を目標にしている。

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逃げ出していたルコウソウ

ルコウソウ(縷紅草)という植物がある。
昨年、近所のお宅の花壇に咲いているのを見て、知ったばかりの植物である。
調べてみたら、Ipomoea 属の植物だった。



画像 1 ルコウソウ 

ルコウソウ(縷紅草)
ヒルガオ科サツマイモ属
Ipomoea quamoclit

葉は、ほぼ羽状で長細く分裂している。
花の色の表現は難しいが、実物は鮮やかな赤色。画像では、緋色。と、表現しておく。
和名では、同じヒルガオ科サツマイモ属のマルバルコウ(丸葉縷紅)・( Ipomoea coccinea )と似ているが、近いものだか、遠いものだか見当はつかない。



画像 2 葉と、葉腋の蕾 

帰化植物で、原産地は、いわゆる熱帯アメリカということになっている。Wikipediaにも、「アメリカ大陸の南米北部からメキシコにかけての熱帯地域が自生範囲」らしき記述があった(※ 1)。



画像 3 ルコウソウ・明日咲く蕾 

昨年は近所のお宅の花壇にあった。今年は、種子を蒔かなかったとみえて、姿が見えなかった。
9月になり、近所のお宅の、隣のお宅の生垣から、羽状の長細い葉を付けた蔓性のものが伸び出てきた。
本日、道端のスベリヒユの花が気になっていたので見に出掛けた。そしたら、ルコウソウが咲いていた。きっと、昨年の花壇から種子がこぼれて、逃げだしていったものであろう。
逃げたといっても、実際は、風に転がされながら移動したのであろう。
昨年は、ルコウソウを撮影しそびれていた。それなのでルコウソウを撮影してみた。花径は22mmほどだった。
緩やかな風にも揺れていたので、うまく撮れなかった。

ルコウソウをWebで調べると、花色は、赤色・ピンク・白色があるとのこと。もしかすると、園芸の世界でのことかも知れない。



画像 4 ルコウソウ 



画像 5 ルコウソウ 



画像 6 ルコウソウの葉と蕾 

蔓性の植物で、何かに絡んでいないので、微風にもよく揺れて撮影は辛かった。
2013年9月20日 近所のルコウソウを撮影した記録

※ 1
http://en.wikipedia.org/wiki/Ipomoea_quamoclit
Ipomoea quamoclit (cypress vine, cypressvine morning glory, cardinal creeper, cardinal vine, star glory or hummingbird vine) is a species of Ipomoea morning glory native to tropical regions of the New World from northern South America north to Mexico.



   ---   追記
9月25日のこと、隣町へ出掛ける機会があった。信号渋滞の車窓から、空き地で野生化している桃色のルコウソウを見た。この場所のルコウソウの花は、すべてが、桃色だった。

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二日目のマルバアサガオ

10月半ば頃から、顕著にマルバアサガオ(丸葉朝顔)、Ipomoea purpurea の花持ちが長くなってきた。

10月20日のこと。夜中になっても花冠が開いているのに気付いた。そして、翌朝になっても、まだ咲いていた。さすがに、日が射すと萎み始めた。

10月25日、機会があったので撮影した。


画像1  左は昨日開花。右は本日開花。

濃い紫色(濃紫色)の花のマルバアサガオだが、画像の左は昨日開花したもの。
紫色が抜けて、紅色になっている。



画像2  発色の比較。画像1と同じ。

この昨日開花したしたもの色具合が、濃紫色の元の色ではないかと思った。
ただし、まったく根拠のないことである。

何かの条件で、24時間以上花冠が開いているという現象があることが解った。
その条件については不明である。


'Crimson Rambler'(aka Bright-eyed Girl)

月に二、三度通る道端に深紅(Magenta (Pink-Purple))色のアサガオが咲いていた。
道路脇の法面に密生して咲いていて見事であった。ちょっと観察したら、マルバアサガオ(丸葉朝顔)、Ipomoea purpurea だった。10月24日のことであった。



画像1  Magenta (Pink-Purple)色のアサガオ

10月31日に、再訪する機会があったので、撮影した。
天気予報では「夕方から曇りとなり、雨の降る所がある」とのことだったが、実際には、雲行きが怪しく、雨がぱらついたり、雨雲に日が遮られたりした。
と、撮影条件は好くなかったが、せっかくの機会だったので撮影を試みた。



画像2  葉と横姿。棘のある茎はナワシロイチゴ




画像3  明日咲く蕾




画像4  花後の様子・子房がほんのり膨らんでいる




画像5 萎んだ前日の花と、今日の花




画像6 明後日開花の蕾




画像7 萎んだ前日の花




画像8 花後は花柄が垂れる


帰途に通ったら、西日が当たっていたので撮影してみた。



画像9 花と、葉の様子




画像10 横姿


10月24日に見たときは、もしかして、この花色が、マルバアサガオの原種(※1)ではないか。などと、淡い期待を抱いた。
しかし、園芸種の'Crimson Rambler'(aka Bright-eyed Girl)が野生化しているだけであると、自分なりの結論に至った。
'Crimson Rambler'は、カタカナで表記すると、「クリムゾン ランブラー」。または、「クリムゾン ランブラ」だろうか。
「Crimson」は「深紅色の」または、「深紅の」の意味らしい。そして、「Rambler」は
「蔓(つる)」を意味するらしい。
別名の'Bright-eyed Girl'は、まだ調べていない。でも、なんとなく、画像1などの様子や、実際の花から想像できるような気もする。

つるバラにも、'Crimson Rambler'という品種があるという。
'Crimson'は、日本語wikipediaによると、「濃く明るい赤色で、若干青みを含んで紫がかる。彩度が高く、色彩環上ではマゼンタと赤の中間に位置する」とのこと。

※1 マルバアサガオの原種の情報がないので、原種の色具合が不明。後記事「二日目のマルバアサガオ」・http://gombessa.sugo-roku.com/Entry/25/の、濃い紫色(濃紫色)の花のマルバアサガオの色の抜け具合を見ていたので、もしかして、「原種」ということが頭をよぎった。
 しかし、DavesGardenの'Crimson Rambler'を見て、「原種」の期待はなくなった。
---
(aka Bright-eyed Girl)の「aka」とは、 「also known as」の略。直訳、「別名」。

参考サイト
http://davesgarden.com/guides/pf/go/51631/
PlantFiles: Tall Morning Glory
Ipomoea purpurea 'Crimson Rambler'

曜斑点、色の変化

曜斑点(spotted)だか、Milky Way(ミルキーウェイ)だか不明のマルバアサガオ(丸葉朝顔)、Ipomoea purpurea の曜部の斑点の色の変化と、その色の表現の話。

9月24日は、日照条件か、気温の都合がよかった。それと、在宅時刻の都合が合ったので、マルバアサガオ、Ipomoea purpurea の曜部の斑点の色の変化が撮影できた。
アサガオは、5枚の花弁が融合した合弁花。そして、それぞれの花弁の中央を、アサガオでは曜と呼ぶそうだ。
画像では、曜部の微妙な色の加減の表現は難しい。でも、時刻変化による色の変化の雰囲気は撮れたようだ。

早い時刻には、薄青色だが、午前になると、画像1・画像2  のような藤色に変わる。



画像1  午前




画像2  午前

時刻が進むと、画像3・画像4  のように青色が抜けてくる。



画像3  午後・画像1 のもの




画像4  午後・画像1と画像2 のもの

時刻が進むと、曜部の色の変化と共に、萎み始めて、花冠が5角形になってしまう。しかし、この日は、午後になっても、花冠がほぼ円形の状態で、曜部の色の変化したものを見ることができた。

ところで、このアサガオを初めて見たのは、昨年の9月のこと。
フィールドにて、野生化しているものを見たのが初めてだった。
初めてのときは、白い花に血が付着している。と、思った。気持ち悪かったが、怖いもの見たさで、近づいて見た。血に見えたものは、近づいて見ると、小豆(あずき)色の斑点だった。アサガオに似ている花で、未知の花だった。
初めて見た花だったが、Webで調べて、葉の形、垂れる果実の様子などから、マルバアサガオらしいと判った。
数日後訪れたときは、斑点は青色だった。そして、その日の昼頃、訪れたときは、斑点は小豆色に変わっていた。それによって、曜部の斑点の色が時間の経過と共に変化するということも判った。

再び、曜部の斑点の色の変化と、その色の表現の話。
このマルバアサガオは、花の色は白で、曜部に斑点がある。そして、曜部の斑点の色は時間の経過と共に変化する。曜部の斑点の色は、早い時刻には、薄青色だが、午前になると、藤色に変わる。そして、午前も時刻が進むと、小豆色(血の色)へと変わっていく。
曜部の斑点の色の変化の表現は、追記または、別記するつもりだが、現状で、個人的には、「シアン系からマゼンタ系に変化する」と表現するのが適切と思う。

今朝のマルバアサガオ

本日、9月22日の朝方は、空が厚い雲に覆われ、明るさが少なかった。

濃い紫色(濃紫色)の花のマルバアサガオは、その濃い紫色が、黒色が増し、異様な妖しさで咲いていた。
また、曜斑点(spotted)だか、Milky Way(ミルキーウェイ)だか不明のマルバアサガオは、気温が20℃を下回ったためか、それとも、明るさが少なかったためか、気持ちよく咲いていた。
珍しく風が静かだったので撮影を試みた。

Marubaasagao

画像1  マルバアサガオの花

画像1と画像2は、採種用のプランタの花。登る高さの測定用に紐を登らせている方では、高い位置の花が何者かに食われていた。

Marubaasagao

画像2  マルバアサガオの花と、蕾

画像3と画像4は、濃い紫色(濃紫色)の花のマルバアサガオ。
明るい朝でも、妖しい濃紫色だが、曇天の薄暗い朝は、黒色が増し、異様な妖しさだった。
そこで、撮影を試みたのだが、

Marubaasagao

画像3  マルバアサガオの花・右上の白点は花粉

私の眼と、CCDの採られた色は違っていたようだった。
黒色が増し、異様な妖しさの紫色は撮影できなかった。曇天の光量の加減だったのだろうか。

画像3  の花の右上の白点は花粉。今朝の6時頃訪れていた蜂によるものと思われる。
水滴は雨滴。雨滴は、紫色を薄めるようだ。雨滴の当たった箇所は、紫色が抜けて、ピンク色に近づいていた。

Marubaasagao

画像4  マルバアサガオの花・花冠筒

横姿、花冠筒(花筒)も独特の美しさがある。

余談・アサガオの花冠(花)をアサガオ喇叭(らっぱ)とも呼ぶ。植物の世界では、アサガオの花冠を、その形状から、漏斗(ろうと)状と呼ぶが、英文サイトでは、trumpet-shaped と記しているところがあった。漏斗よりは、trumpet の方が風情があるような気がしている。

Marubaasagao

画像5  若い葉と、若い蕾

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