近所のお宅のノアサガオ(野朝顔)を見に行ったときのこと。
そこで、虫を見かけた。すべて、8月8日のこと。
ノアサガオの葉の上に蜂がいた(画像1)。
画像1 朝方の蜂・ノアサガオの葉にて画像3 以降と同じ種類の蜂である。
ノアサガオの茎(蔓)の汁を吸うホオズキカメムシの幼虫ノアサガオの葉陰で、茎(蔓)に、何やら、アブラムシのような一団。
画像2 ノアサガオの茎の汁を吸うホオズキカメムシの幼虫肉眼(裸眼)では何か虫のように見えた。直感的には、アブラムシのように思えたが、撮影した画像を見ると、未知の虫だった。
その姿は、サングラスを掛け、白い毛皮をまとった、ギャングの集団に思えた。しかし、実際は、何かの虫。どうやら、茎(蔓)の汁を吸っているようだ。
気になったので、夕方に葉陰を覗いて見たら、1匹も姿が見えなかった。
Webで調べたが、自力解決ができず、
青木繁伸さんの「
幼虫図鑑」の「 不明幼虫の問い合わせのための画像掲示板」に照会した。
混沌さんという方から回答があり、「カメムシの幼虫。 太ももがホオズキカメムシっぽい感じ」とのことだった。
ホオズキカメムの幼虫で、Web検索をしたら、岐阜大学教育学部理科教育講座(地学)の、
カメムシ幼虫図鑑に、甲羅(?)の雰囲気が私の画像のものと似ている、ホオズキカメムシの画像があった。
混沌さんにご教示いただいた、「太もも」の感じは、私のカメムシ観察の経験不足で、理解できなかった。
ホオズキカメムシの成虫は、ヒルガオ科も好むという。ノアサガオはヒルガオ科なので、ホオズキカメムシの幼虫がいても不自然ではないと思った。
ノアサガオの葉陰のコアシナガバチ後日、正体の判った、ホオズキカメムシの幼虫。8月8日の時点では、まだ、未知の虫だった。
夕方、その、未知の虫を見に行ったら、まったく、姿が見えなかった。
その替わり、蜂が見えた。蜂が葉陰で巣を育てている(?)最中だった。
朝方、ノアサガオの葉の上に蜂がいた(画像1)が、同じ蜂らしい。巣作りの雰囲気から、アシナガバチ(脚長蜂)の仲間と思った。
画像3 ノアサガオの葉陰に蜂の巣
画像4 左手に、毛色の違う蜂せっかく巣を作っているので、かわいそうであったが、ノアサガオを管理している人に蜂の存在と、営巣のことを伝えた。
そして、殺虫剤の登場となった。
画像5 もがく蜂
画像6 もがく毛色の違う蜂Webで調べて、コアシナガバチ(小脚長蜂)と、キボシアシナガバチ(黄星脚長蜂)にしぼれた。そして、コアシナガバチが近いのではないかと思うようになった。
しかし、素人の私が同定するのに、判りやすい解説のサイトがなかった。そして、そのまま、本日(9/23)まで至ってしまった。
そして、本日、フッカーSさんの「東京23区内の虫」の
コアシナガバチの記事に、
コアシナガバチ Polistes snelleni
(アシナガバチ亜科Polistes)
黒い地色に黄色と茶褐色の紋が入ったアシナガバチの仲間。
体長は11~17ミリほどと、アシナガバチの仲間では最も小さい。
オスはメスよりも小さく、背中の黄紋が目立たない。
腹部(背面)には、第1節、第3節、第4節に黄紋がある。キボシアシナガバチ(Polistes nipponensis)と外見が似ているが、キボシアシナガバチは腹部に黄紋が無いので区別は容易。巣のサナギ部屋のフタは白い。
と、あるのを見つけた。
「
腹部(背面)には、第1節、第3節、第4節に黄紋がある」をヒントに、コアシナガバチと、同定できた。
また、画像5 は雌(♀)、画像6 の毛色の違う蜂は雄(♂)と判った。
これは、蜂の種類が、「セグロアシナガバチ」で、コアシナガバチと違うのだが、
ツユヒメさんの、廿日市市の自然観察(昆虫)「
セグロアシナガバチの巣 女王蜂やオス蜂が誕生していました。」の記事に、
顔の真ん中に、黄色い六角形の頭楯(とうじゅん)があるものは、メスで働き蜂。頭楯がなく白っぽいのがオス。と、言う内容の記述を見つけたことにより判った。