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Gombessa

植物や昆虫などの生物は和名を表記するように心掛けている。そして、同定については「当たらずといえども遠からず」を目標にしている。

死んだふり コカマキリ

ぼそっ、と、物の落ちた音がした。音のした辺りを眺めると、洗濯機の脱水槽の蓋の縁に、枯葉色(茶褐色)のカマキリがいた。
11月4日、散歩に出掛けそびれ、遅い時刻に洗濯をしていたときのことだった。ちょうど、脱水が終わり、干す段取りのときのことだった。
前脚(鎌足)に漆黒色の腕章状の模様が見えたので、コカマキリだと思った。

洗濯物を干し終えて、洗濯機の脱水槽の蓋を見ると、蓋の縁に、まだ、先ほどのカマキリがいた。
撮影を始めようとしたら、カマキリが移動を始めてしまった。



画像1  死んだふり

カマキリの移動を阻止して、脱水槽の蓋の上に移動させた。移動させた途端に仰向けに寝てしまった(画像1 )。いわゆる、コカマキリの「死んだふり」である。
前脚(鎌足)の漆黒色の腕章状の模様と、「死んだふり」は、コカマキリの特徴である。



画像2  なまめかしいポーズ

その後、危険を感じなかったのか、横向きになった(画像3 )。
画像を確認すると、前脚内側の漆黒色の腕章状の模様だけでなく、前脚第二節の内側には黒、白、紫(?)の模様が確認できた。そして、胸には、黒、紫(?)の模様が見えた。



画像3  横向きになったコカマキリ




画像4  画像3のトリミング・画像2にくらべると、前脚(鎌足)と頭の角度が変わった


文が中途であるが、とりあえず、公開。
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オオタバコガとハスモンヨトウの幼虫

10月13日、北西風がひんやりとする日。気が向いたので外出してみた。
電車を降りて、初めての場所を訪れてみた。
目的地に向かう道端にマルバルコウ(丸葉縷紅)・Ipomoea coccinea の花が目立った。小振りの花だが、花冠のオレンジ色が、ちょっと離れたところからも眼を惹いた。
帰路にマルバルコウの花でも撮影しようと思いながら、目的地を目指した。

目的地を確認した後、気の向くままに移動した。川沿い(もしかしたら用水沿い)に、マルバルコウが咲いていた。薄紫色のアサガオ(朝顔)・Ipomoea nil も咲いていた。それと、見慣れた、マルバアメリカアサガオ(丸葉亜米利加朝顔)・Ipomoea hederacea var. integriuscula も咲いていた。

マルバアメリカアサガオと思ったものは、葉が丸葉でなく、ヘデラセア葉だった。初見のアメリカアサガオ(亜米利加朝顔)・Ipomoea hederacea  であった。

その、アメリカアサガオの花筒の中に虫が見えた。青虫系の幼虫だ。


画像1  アメリカアサガオの花筒の中に虫が見えた
先ずは、開花前、蕾の状態で、一かじりされた食痕の残る花冠。この花筒に頭を突っ込んでいるのは、日ごろ眺めている、覚えたての、オオタバコガの幼虫によく似ていた(画像1)。

次に、別の花筒に頭を突っ込んでいるのは、これも、覚えたてで、日ごろ眺めているハスモンヨトウの幼虫のようだった(画像2)。
この日の朝、我が家で見たハスモンヨトウの幼虫が、「尻近く、背面の三角模様」だった。よく似ていた。


画像2  別のアメリカアサガオの花筒にも虫が見えた
撮影の都合で、花筒から出てもらった。そしたら、私の見ている前で脱糞した(画像3)。
「襟巻きのような黒色の模様」が確認できたので、ハスモンヨトウの幼虫と判った。


画像3  見ている前で脱糞


画像1 の虫は、花筒に頭を突っ込んだまま、まだ食事中だった(画像4)。


画像4  画像1 の虫。まだ食事中
この虫も、撮影の都合で、花筒から出てもらった。
踊るようなしぐさが、10月3日の記事「マルバアメリカアサガオを訪れた虫たち」・http://gombessa.sugo-roku.com/Entry/18/の「マルバアメリカアサガオを食べたオオタバコガの幼虫」を連想させ、毛(刺)の生え具合が、まさに、オオタバコガの幼虫だった(画像5~6)。



画像5  花筒から出てもらった




画像6  花冠の外へ移動した
トリミングした画像を眺めると、頭部と上半身(?)の毛(刺)に花粉が目立った(画像7)。



画像7  花粉が目立つ
初めて訪れたの場所で、初めて、アメリカアサガオ(亜米利加朝顔)を見たときの大宝恵(おぼえ)。
物指しを持っていなかったのと、ついでの撮影と観察だったので、体長は測定しなかった。

マルバルコウの花は別記事として記すかも知れない。

オオタバコガの脱糞

マルバアサガオ(丸葉朝顔)の若い果実が目立つようになった10月3日のこと。
行灯支柱の、濃い紫色(濃紫色)の花のマルバアサガオの、若い果実の柄に違和感を感じた。

気になったが、置いてある自動車が邪魔をして近づけない。どうにか、反対側から近づけた。若い果実の柄に青虫がいた。肉眼(裸眼)では、青虫が口から未消化のものを出しているように見えた。
どうやら、反芻(はんすう)をする青虫のようだ。とりあえず、記録撮影(画像1)。



画像1  苞葉の所に、未消化のものを出している

何枚かの記録撮影の後、青虫を撮影用のステージに移動させて、虫眼鏡で覗いて見た。体を丸めて死んだふりをしていたが、毛(刺)の生え具合から、名前を憶えたばかりのオオタバコガの幼虫と判った(画像4~6)。

Webで、オオタバコガの幼虫の反芻について調べたが当たりがなかった。撮影した画像を眺めて、口と思ったものは、尻であることに気付いた。
出しているものが、黒色のものであれば、糞と、直感したのだろうが、落花生をペーストにしたような色だったので糞とは思わなかった。
ようやく、自動車がどいたので、オオタバコガの幼虫がいたマルバアサガオの若い果実の反対側も覗けるようになった(画像7)。2個の果実に見事な穴(食痕)があった。

糞は黒色。という先入観があった。それと、果実を食っている口(頭部)が見えなかったこと。それらにより、落花生をペーストにしたような色の物体が糞であることに気付くのが遅れてしまった。
どうやら、糞は、葉を餌とすると黒色で、若い果実を餌とすると落花生をペーストにしたような色になるようだ。



画像2  苞葉の所に、脱糞中




画像3  脱糞直後

肉眼(裸眼)で見たので、口と尻を見誤っていた。このことは、ちょっと遅れたが、後で、解決した。
結局、オオタバコガの幼虫は若い果実を食いながら脱糞していた。それも、頭部が下で、尻が上という姿勢で、下に垂れるマルバアサガオの果実を合理的な姿勢で食っていた。と、いうことだろうか。

前述したが、体長測定や撮影のために、青虫をマルバアサガオの若い果実の柄から、撮影用のステージに移動させた。
撮影用のステージに乗せてみたが、防御姿勢なのか、死んだふりなのか、体を丸めてじっとしたままだった(画像4~6)。



画像4  体を丸めて、防御姿勢




画像5  体を丸めた中央が頭部




画像6  画像5をトリミング

画像7 の中央と、右側の果実が食われていた。
結局、この日のオオタバコガの幼虫の体長は測れなかったが、若い果実の食痕と、苞葉の基部までは、約30mmだった。



画像7  若い果実の食痕


追記
この、オオタバコガの緑色型幼虫、推定体長約30mm。
空ペットボトルの中で、10月8日に、蛹になった。

蛹になったオオタバコガ

9月27日にコンクリートの上を一目散に移動している青虫がいた。
捕まえて、撮影用のステージに乗せて見ると、名前を憶えたばかりのオオタバコガの幼虫だった。
体長は、27mm。
こういうのを、緑色型幼虫と呼ぶのだろう。



画像1  体長27mmのオオタバコガの幼虫

尻に、脱糞時のものと思われる、残留物。



画像2  尻の残留物

特別な意図もなかったのだが、手近にあった500mLの空ペットボトルに入れておいた。
10月3日になって気が付いたら、青虫が、短くなり茶色に変色していた。よく見ると、蛹のようだ。

10月6日に機会があったので、蛹化したオオタバコガを撮影した。
ペットボトルの中ではじっとしているように見えたが、ほぼ平らな紙の上に置いたら、居心地が悪いのか暴れる。思うようにはじっとしていてくれなかったが、とりあえず撮影した。
体長27mmの幼虫が、体長17mmの蛹になっていた。



画像3  体長17mmの蛹




画像4  体長17mmの蛹・尻に対の針状のもの

画像5 の蛹と一緒に写っている物はペットボトルの中の唯一の残留物。



画像5  蛹の下は以前の衣

事のついでなので、経過を観察してみようとも思っている。

追記
10月3日にも、オオタバコガの緑色型幼虫を捕まえた。体長約30mm。
まだ、記事に記録していないが、マルバアサガオ(丸葉朝顔)の若い果実を食っていた個体だ。
この幼虫は、10月8日に蛹になっていた。

曜斑点、色の変化

曜斑点(spotted)だか、Milky Way(ミルキーウェイ)だか不明のマルバアサガオ(丸葉朝顔)、Ipomoea purpurea の曜部の斑点の色の変化と、その色の表現の話。

9月24日は、日照条件か、気温の都合がよかった。それと、在宅時刻の都合が合ったので、マルバアサガオ、Ipomoea purpurea の曜部の斑点の色の変化が撮影できた。
アサガオは、5枚の花弁が融合した合弁花。そして、それぞれの花弁の中央を、アサガオでは曜と呼ぶそうだ。
画像では、曜部の微妙な色の加減の表現は難しい。でも、時刻変化による色の変化の雰囲気は撮れたようだ。

早い時刻には、薄青色だが、午前になると、画像1・画像2  のような藤色に変わる。



画像1  午前




画像2  午前

時刻が進むと、画像3・画像4  のように青色が抜けてくる。



画像3  午後・画像1 のもの




画像4  午後・画像1と画像2 のもの

時刻が進むと、曜部の色の変化と共に、萎み始めて、花冠が5角形になってしまう。しかし、この日は、午後になっても、花冠がほぼ円形の状態で、曜部の色の変化したものを見ることができた。

ところで、このアサガオを初めて見たのは、昨年の9月のこと。
フィールドにて、野生化しているものを見たのが初めてだった。
初めてのときは、白い花に血が付着している。と、思った。気持ち悪かったが、怖いもの見たさで、近づいて見た。血に見えたものは、近づいて見ると、小豆(あずき)色の斑点だった。アサガオに似ている花で、未知の花だった。
初めて見た花だったが、Webで調べて、葉の形、垂れる果実の様子などから、マルバアサガオらしいと判った。
数日後訪れたときは、斑点は青色だった。そして、その日の昼頃、訪れたときは、斑点は小豆色に変わっていた。それによって、曜部の斑点の色が時間の経過と共に変化するということも判った。

再び、曜部の斑点の色の変化と、その色の表現の話。
このマルバアサガオは、花の色は白で、曜部に斑点がある。そして、曜部の斑点の色は時間の経過と共に変化する。曜部の斑点の色は、早い時刻には、薄青色だが、午前になると、藤色に変わる。そして、午前も時刻が進むと、小豆色(血の色)へと変わっていく。
曜部の斑点の色の変化の表現は、追記または、別記するつもりだが、現状で、個人的には、「シアン系からマゼンタ系に変化する」と表現するのが適切と思う。

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