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Gombessa

植物や昆虫などの生物は和名を表記するように心掛けている。そして、同定については「当たらずといえども遠からず」を目標にしている。

マルバアメリカアサガオを訪れた虫たち

マルバアサガオ(丸葉朝顔)と間違えて、マルバアメリカアサガオ(丸葉亜米利加朝顔)の種子を蒔いてしまった。
その、マルバアメリカアサガオが、9月3日から1箇月間、清楚な空色の花を楽しませてくれた。

マルバアメリカアサガオを食べたオオタバコガの幼虫
9月21日のこと、萎みかけたマルバアメリカアサガオの花の中に緑色のものが見えた。覗いて見ると、何かの幼虫だった。



画像1  萎みかけた花の中に緑色のものが見えた

花筒の中で、まるで、踊っているかのように見えた(画像2)。



画像2  花筒の中の幼虫

花筒から出てきたので、撮影用のステージに移動させた。
体長17mm。



画像3  毛(刺)のある謎の幼虫・右が頭

肉眼(裸眼)では芋虫と思ったが、画像を確認すると、毛(刺)が生えていた。

芋虫のようで、毛(刺)のある謎の幼虫。早速、青木繁伸さんの「幼虫図鑑」を眺めて見たが、見当が付かなかった。
そこで、「不明幼虫の問い合わせのための画像掲示板」に照会した。根無草さんという方から回答があり、「体じゅうに短い毛が生えてますので、オオタバコガだと思います」とのことだった。根無草さんに、ご案内いただいたyahoo検索のリンクで、よく似た、同じような個体が見られた。
そして、芋虫のようで、毛(刺)のある謎の幼虫は、オオタバコガの幼虫と判った。

画像1・画像2 の花筒内、上方の黒いものは、オオタバコガの幼虫の糞らしい。
雌しべ部分の柱頭・花柱、と、雄しべ(葯・花糸)は食べられていて、なかった。
画像1 の花筒外、右下方にも小さく、細い幼虫が写っている。残念ながら、見失ってしまった。

マルバアメリカアサガオの蜜を吸ったイチモンジセセリ
同じく、9月21日のこと。萎みかけたマルバアメリカアサガオの花筒の中の幼虫を撮影しているときに、隣の萎みかけた花にイチモンジセセリ(一文字挵)が訪れた。
口吻を伸ばすのだが、柱頭に届かないらしい。



画像4  吸蜜中のイチモンジセセリ

見ていたら、花筒の中へ頭を突っ込んだ。頭隠して、尻隠さず状態で、吸蜜をしたようだ。



画像5  頭に花粉をつけたイチモンジセセリ

花筒から頭を引き抜いたイチモンジセセリの頭に花粉がついていた。
画像6 は、画像5をトリミングしたもの。イチモンジセセリの頭の白い花粉がよく見える。



画像6  頭に花粉をつけたイチモンジセセリ

その後、イチモンジセセリは、蜜がまずかったのか、十分に満足したのかは定かではないが、別の花を訪れることもなく去っていった。
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ノアサガオを訪れた虫たち・8月

近所のお宅のノアサガオ(野朝顔)を見に行ったときのこと。
そこで、虫を見かけた。すべて、8月8日のこと。

ノアサガオの葉の上に蜂がいた(画像1)。



画像1  朝方の蜂・ノアサガオの葉にて

画像3 以降と同じ種類の蜂である。

ノアサガオの茎(蔓)の汁を吸うホオズキカメムシの幼虫
ノアサガオの葉陰で、茎(蔓)に、何やら、アブラムシのような一団。



画像2  ノアサガオの茎の汁を吸うホオズキカメムシの幼虫

肉眼(裸眼)では何か虫のように見えた。直感的には、アブラムシのように思えたが、撮影した画像を見ると、未知の虫だった。
その姿は、サングラスを掛け、白い毛皮をまとった、ギャングの集団に思えた。しかし、実際は、何かの虫。どうやら、茎(蔓)の汁を吸っているようだ。
気になったので、夕方に葉陰を覗いて見たら、1匹も姿が見えなかった。

Webで調べたが、自力解決ができず、
青木繁伸さんの「幼虫図鑑」の「 不明幼虫の問い合わせのための画像掲示板」に照会した。
混沌さんという方から回答があり、「カメムシの幼虫。 太ももがホオズキカメムシっぽい感じ」とのことだった。

ホオズキカメムの幼虫で、Web検索をしたら、岐阜大学教育学部理科教育講座(地学)の、
カメムシ幼虫図鑑に、甲羅(?)の雰囲気が私の画像のものと似ている、ホオズキカメムシの画像があった。

混沌さんにご教示いただいた、「太もも」の感じは、私のカメムシ観察の経験不足で、理解できなかった。
ホオズキカメムシの成虫は、ヒルガオ科も好むという。ノアサガオはヒルガオ科なので、ホオズキカメムシの幼虫がいても不自然ではないと思った。

ノアサガオの葉陰のコアシナガバチ
後日、正体の判った、ホオズキカメムシの幼虫。8月8日の時点では、まだ、未知の虫だった。
夕方、その、未知の虫を見に行ったら、まったく、姿が見えなかった。
その替わり、蜂が見えた。蜂が葉陰で巣を育てている(?)最中だった。

朝方、ノアサガオの葉の上に蜂がいた(画像1)が、同じ蜂らしい。巣作りの雰囲気から、アシナガバチ(脚長蜂)の仲間と思った。



画像3  ノアサガオの葉陰に蜂の巣




画像4  左手に、毛色の違う蜂

せっかく巣を作っているので、かわいそうであったが、ノアサガオを管理している人に蜂の存在と、営巣のことを伝えた。
そして、殺虫剤の登場となった。



画像5  もがく蜂




画像6  もがく毛色の違う蜂

Webで調べて、コアシナガバチ(小脚長蜂)と、キボシアシナガバチ(黄星脚長蜂)にしぼれた。そして、コアシナガバチが近いのではないかと思うようになった。
しかし、素人の私が同定するのに、判りやすい解説のサイトがなかった。そして、そのまま、本日(9/23)まで至ってしまった。

そして、本日、フッカーSさんの「東京23区内の虫」のコアシナガバチの記事に、
コアシナガバチ Polistes snelleni
(アシナガバチ亜科Polistes)

黒い地色に黄色と茶褐色の紋が入ったアシナガバチの仲間。
体長は11~17ミリほどと、アシナガバチの仲間では最も小さい。
オスはメスよりも小さく、背中の黄紋が目立たない。
腹部(背面)には、第1節、第3節、第4節に黄紋がある。キボシアシナガバチ(Polistes nipponensis)と外見が似ているが、キボシアシナガバチは腹部に黄紋が無いので区別は容易。巣のサナギ部屋のフタは白い。

と、あるのを見つけた。
腹部(背面)には、第1節、第3節、第4節に黄紋がある」をヒントに、コアシナガバチと、同定できた。

また、画像5 は雌(♀)、画像6 の毛色の違う蜂は雄(♂)と判った。
これは、蜂の種類が、「セグロアシナガバチ」で、コアシナガバチと違うのだが、
ツユヒメさんの、廿日市市の自然観察(昆虫)「セグロアシナガバチの巣  女王蜂やオス蜂が誕生していました。」の記事に、
顔の真ん中に、黄色い六角形の頭楯(とうじゅん)があるものは、メスで働き蜂。頭楯がなく白っぽいのがオス。と、言う内容の記述を見つけたことにより判った。

今朝のマルバアサガオ

本日、9月22日の朝方は、空が厚い雲に覆われ、明るさが少なかった。

濃い紫色(濃紫色)の花のマルバアサガオは、その濃い紫色が、黒色が増し、異様な妖しさで咲いていた。
また、曜斑点(spotted)だか、Milky Way(ミルキーウェイ)だか不明のマルバアサガオは、気温が20℃を下回ったためか、それとも、明るさが少なかったためか、気持ちよく咲いていた。
珍しく風が静かだったので撮影を試みた。

Marubaasagao

画像1  マルバアサガオの花

画像1と画像2は、採種用のプランタの花。登る高さの測定用に紐を登らせている方では、高い位置の花が何者かに食われていた。

Marubaasagao

画像2  マルバアサガオの花と、蕾

画像3と画像4は、濃い紫色(濃紫色)の花のマルバアサガオ。
明るい朝でも、妖しい濃紫色だが、曇天の薄暗い朝は、黒色が増し、異様な妖しさだった。
そこで、撮影を試みたのだが、

Marubaasagao

画像3  マルバアサガオの花・右上の白点は花粉

私の眼と、CCDの採られた色は違っていたようだった。
黒色が増し、異様な妖しさの紫色は撮影できなかった。曇天の光量の加減だったのだろうか。

画像3  の花の右上の白点は花粉。今朝の6時頃訪れていた蜂によるものと思われる。
水滴は雨滴。雨滴は、紫色を薄めるようだ。雨滴の当たった箇所は、紫色が抜けて、ピンク色に近づいていた。

Marubaasagao

画像4  マルバアサガオの花・花冠筒

横姿、花冠筒(花筒)も独特の美しさがある。

余談・アサガオの花冠(花)をアサガオ喇叭(らっぱ)とも呼ぶ。植物の世界では、アサガオの花冠を、その形状から、漏斗(ろうと)状と呼ぶが、英文サイトでは、trumpet-shaped と記しているところがあった。漏斗よりは、trumpet の方が風情があるような気がしている。

Marubaasagao

画像5  若い葉と、若い蕾

マルバアサガオ開花

本日、9月19日、マルバアサガオ(丸葉朝顔)が開花した。
野生化していた素性不明のマルバアサガオだが、昨年の9月下旬に採種した。その種子を、8月4日に播種した。発芽し成長した苗を8月25日にプランタと、深型6号駄温鉢(だおんばち)に移植した。
それらのプランタや、鉢から、マルバアサガオの登る高さの測定用に垂らした紐に蔓を誘引して、その紐を登らせている。
プランタへ移植したものが、それぞれ、初花を咲かせた。株番号は、A1と、B1。

本日の朝方は雨天。それに、ちょっと高い位置の花。撮影は諦めた。

Marubaasagao

画像1  葉陰のマルバアサガオの花

雨が小降りになったので、見下ろせる位置から撮影できる花を撮影した。なお、画像の曜斑点だか、Milky Wayだか不明のマルバアサガオは苗から育てたもので、本日の開花と同種のもの。数日前から開花を始めている。
画像1 の花は、葉陰で、ほとんど濡れることもなく開いていた。花径は約5.0㎝。撮影後、1時間ほどしたら、花径は約5.5㎝になっていた。

Marubaasagao

画像2  雨で開ききれないマルバアサガオの花

画像2 も、見下ろせる位置から撮影できたもの。雨で開ききれない状態で、ちょうど、本日の初花のようだった。
小降りは、つかの間のことで、後の撮影はできなかった。

午前から夕方まで外出していたので、その後の観察はできなかった。
明日は、株番号、A2も開花する。明日咲く蕾が、1.4m前後の高さに2つ見えた。雨天でなければ撮影できるかも知れない。

株番号、A1、B1とか、A2は、苗から付けた番号。直近の記事だと、「マルバアサガオの登る高さ」 http://gombessa.sugo-roku.com/Entry/11/ に、記してある。


マルバアサガオを訪れた虫たち・9月

9月8日、シオカラトンボ
朝、マルバアサガオ(丸葉朝顔)の蔓(つる)に蜻蛉が留まっていた。約2.3mの高さ。
シオカラトンボに見えた。

シオカラトンボ

画像1  シオカラトンボ
気温が上がるまでの、翅休めだったのだろうか。07:53には飛び去っていった。

同じく、9月8日、カゲロウの一種
マルバアサガオの蔓に何かがたかっていた。

カゲロウの一種

画像2  カゲロウの一種
小さな虫だが、どうにか撮影してみた。
撮影した画像を眺めながら、Webで調べた。コカゲロウ科のコカゲロウの仲間らしい。
「コカゲロウの仲間」に至るまで、
http://members.jcom.home.ne.jp/fukumitu_mura/kagero_.html#_kagerou_ と、
http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/html/kyo/seibutsu/doubutsu/10kagero/index.html を、
参考にした。
マルバアサガオの茎(蔓)の汁を吸う虫でないようで、ただの翅休めだったらしい。

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