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Gombessa

植物や昆虫などの生物は和名を表記するように心掛けている。その、同定については、「当たらずといえども遠からず」を目標にしている。

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意外だったクロイトトンボ

 8月19日、クロイトトンボ(黒糸蜻蛉)のオスを目撃した。




画像 1 クロイトトンボ 成熟したオス  

 イトトンボ科クロイトトンボ属のクロイトトンボはどこにでもいる糸蜻蛉。どこにでもいるといっても、浮葉植物や沈水植物が繁茂する環境が好みということになっている。果たして、この山の湿地の何処かに好みの環境でもあるのだろうか。

 目撃例が♂1匹だけである。推測だが、冒険心の強い個体が新天地と雌を求めて旅してきただけかもしれない。前年(2019年)はクロイトトンボの姿は見ていなかったので、意外に思えた発見であった。





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今年もウスバキトンボがやってきた

 8月11日、ウスバキトンボ(薄翅黄蜻蛉)の集団がやって来ていた。ウスバキトンボの確認は前年(2019年)が8月17日だった。
 未だ2年の観察だが、前年並みの飛来日ということになるのだろうか。




画像 1 止まったウスバキトンボ ♀  

 ウスバキトンボは摂食飛行と休息の姿しか見ていない。繁殖行動をする姿は見ていないので、山の湿地や周囲の峰に飛来してくるだけの蜻蛉のようである。
 熱帯系で卵期間と幼虫期間が短く、年に多世代の成虫発生が可能な蜻蛉としてしられている。また、日本国内では冬が暖かいごく一部の地域を除き、幼虫、成虫とも越冬できないということになっている。

 個人的には謎が多く疑問の塊りのような蜻蛉である。普段の野周りフィールドでは初見日(飛来日?)を記録している。その時期が近づくと観察定点へ足を運ばないと気が済まなくなるのである。
 もっとも、終見日もきちんと記録しようと思うのだが、こちらは未整理のままである。終見日の記録は個人的な今後の課題である。


  ---   参考(過去の記事)
 過去に、蜻蛉紀に「我が家に泊まったウスバキトンボの雌」 2017/09/23 Sat. を記したことがある。




シオカラトンボ登場

 2020年8月7日、山の湿地に シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)が出現していた。
 この山の湿地は前年(2019年)の8月10日が初訪問であったが、その時、若いシオカラトンボの姿を見い出して驚いた記憶がある。シオカラトンボは普段の野周りフィールドでは4月末頃に姿を現し始める蜻蛉である。




画像 1 シオカラトンボ 未熟なメス  




画像 2 シオカラトンボ 成熟したオス  


 今まで姿を現すこともなく、どこで活動していたのだか、成熟したオスの姿もあった(画像 2 )。




画像 3 当日羽化と思われる未熟なオス  


 かと思えば、当日に羽化したような未熟なオスの姿もあった(画像 3 )。




画像 4 メスの単独産卵 8月14日  


 そんなシオカラトンボだが、8月14日には産卵する姿も観られた。前年も産卵は確認しているので、シオカラトンボはこの山の定住蜻蛉であろう。
 シオカラトンボはどこにでもいる蜻蛉のようである。




オニヤンマのメス探しが始まった

2020年8月7日は、オオルリボシヤンマ(大瑠璃星蜻蜓)の産卵、珍客ショウジョウトンボ(猩猩蜻蛉)の登場と観察甲斐があった。
 そして、オニヤンマ(鬼蜻蜓)のオスたちの、メスの産卵場所となるの水路に沿って探雌飛翔が見られるようになった。

 探雌飛翔では複数のオスが同じような場所でメス探しをしているので、鉢合わせすると縄張り争いの空中戦が始まる。と、同じようなことを繰り返していた。




画像 1 翅休めをするオニヤンマ ♂  


 オスも疲れるのであろう頻繁に止まる。そんな姿は容易に撮影できる(画像 1 ~ 3 )。
 



画像 2 オニヤンマ ♂ 8月11日 




画像 3 オニヤンマ ♂ 8月14日 


 パトロールする縄張りで翅休めをするのだが、別オスが侵入してくれば疲れた身体に鞭打って緊急発進して追尾駆逐飛行を開始する。己の子孫を残すためとはいえ、オスには辛いものがある。

 記録が不確かで、何日のことだったか不明だが、水面ぎりぎりにそっと飛んできた個体があった。その個体は産卵を始めたのでメスであった。
 また、探雌飛翔がいつまで観察できたかの記録も定かでない。現時点で、8月14日のオスの翅休めまでしか記録を確認できていない。





珍客 ショウジョウトンボ

2020年8月7日、ショウジョウトンボ(猩猩蜻蛉)のオスを目撃。既にネキトンボ(根黄蜻蛉)が赤色に色付いていたが、そのネキトンボに混じってショウジョウトンボが登場していた。




画像 1 ネキトンボにしては違和感がある 


 1週後の8月14日、午後になって横姿を撮影する機会があった。見るからに違和感もなくショウジョウトンボである。




画像 2 ショウジョウトンボ ♂  




画像 3 ショウジョウトンボ 腹部挙上姿勢  


 前年の観察とこの年の今までの観察から、ショウジョウトンボは何かの理由で飛来してきた珍客であると推測した。
 山の湿地の夏は涼しいのでヒトに限らず飛翔能力のある蜻蛉もどこからとなく涼を求めてやってくるのだろうか。

   ---   参考
 2018年11月7日に大宝恵カテゴリーに「ネキトンボは連結打水産卵」を書いた。その中に、ネキトンボとショウジョウトンボの簡易識別法と違いについてを記しておいた。




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