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Gombessa

植物や昆虫などの生物は和名を表記するように心掛けている。そして、同定については「当たらずといえども遠からず」を目標にしている。

ヒユ科の植物 ケイトウなど

川原のサボンソウ(石鹸草)を見に行ったら、隣に、緑色の植物(画像 1)があった。
緑色の植物の第一印象は、一昨年、別のフィールドで見かけたヒユ科の植物に似ていた。名前は思い出せないが、○○ゲイトウではないかと思った。
一昨年の植物は、冬に向かい、緑色が、紫色に変化した。いつも、風に揺れていて、ろくな観察ができなかった記憶がある。



画像 1  


サボンソウから戻りながら、足元の赤色系統が目立つ植物(画像 2)が目に付いた。



画像 2  


2週間前の、8月3日の時は、サボンソウに気をとられていて、この植物の存在に気が付かなかった。
もっとも、2週間前は画像 3のもののように小さかったかも知れない。または、まったく気配がなかったかも知れない。
それとも、ただ単に、観察眼が働かなかっただけかも知れない。
いずれにせよ、この日は、画像 3のもののように小さいものから、画像 2のように花穂を付けているものまで、5株が点在しているのを確認した。



画像 3  


なお、高さの比較のために、画像 3に写し込んだライターの高さは8cm。
画像 2の植物は高さ20cm程度。
この植物は、園芸植物のケイトウ(鶏頭)の類であろうと思った。 ケイトウの類であれば、これも、ヒユ科の植物である。

二つのヒユ科の植物、「流れ着きしもの」として、観察対象と定めることにした。サボンソウと併せて、川原を訪れる楽しみが増えた。

植物名の同定については、課題。観察の過程で、同定できればと、期待している。
ただし、同定前に、雨台風が来れば、増水して、流されてしまう可能性がある。


2013.08.18 どんぶらこリスト追加の覚え

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オオブタクサ めっけ

クズ(葛)の原の縁に、オオブタクサ(大豚草)を見出した。
思わず、心の中で、「オオブタクサ めっけ」と、つぶやいてしまった。そして、足を止めた。
足を止めたのは、なにも、オオブタクサが珍しい植物という訳でもなく、気になっている植物という訳でもない。
ただ、ぽつんと、一株だけだったので、それが不思議に思えたからだ。

念のため、周りを見回したが、他には見つけられなかった。
私の知るオオブタクサは、別の場所の同一箇所で、一昨年・昨年・今年と見た限り、大群落をなしていた。
ところが、この場所では、一株だけだった。 この場所は今年から観察フィールドと定めた場所。そして、誰も除草しない場所。
そこで、オオブタクサを一株だけ見たのである。

このオオブタクサ、どうやら、新しい観察フィールドでの観察の候補になりそうだ。
クズの原の縁は、果たして、秋に向かってどうなっていくのだろうか。
数十匹の蚊にまとわり付かれているので、立ち止まり続けることに躊躇はあったが、とりあえず、記録撮影だけはした(画像)。



画像  オオブタクサ・花芽はまだ見えない  

草丈 53cm。一番大きな葉の長さ 13cm。だった。
昨年、他所で見たオオブタクサは、草丈 70cmほどになると、花芽・蕾を付けていた。

オオブタクサ(大豚草)
キク科ブタクサ属
Ambrosia trifida
別名に、クワモドキ、マルバクワモドキなどがある。
クワモドキは、桑の葉に似た葉を付けることによる。とのことだが、私の知るオオブタクサの葉は、桑の葉に似た葉とも思えない。


幸いなことに、この観察フィールド、クズの葉陰にブタクサ(豚草)も見られる。まだ、草丈が低いが、除草されてしまう心配がない。ブタクサも、できることなら、観察株を定めて、継続観察をしてみたい。
どこにでもありそうなブタクサだが、今までの観察フィールドでは除草されてしまうので、継続観察はできなかったのだ。

2013.08.03 の記録


追記 オオブタクサ
2013.08.17 75cm に伸びていた。
2013.08.25 90cm。茎頂部に変化あり。花芽らしきものがあった。

サボンソウ ??

河岸で目的の観察を終えて、一服した。
一服しながら中距離に目を遣ると、頭でっかちの如く花を付けているように見えるものがあった。
近づいてみると、植物だった。一株だが、白色と、桃色の花を付けている。
花の雰囲気は、大きさは違うが、ちょっと、ムシトリナデシコ(虫取撫子)に似ている。しかし、葉を含めた立ち姿は、明らかに、ムシトリナデシコとは違った。



画像 1  サボンソウ

初めての植物なので、先ず、名前を調べた。
いつも利用する三つのサイトで、絵合わせを試みた。しかし、当たりなし。
花の雰囲気が、ちょっと、ムシトリナデシコに似ていたので、「ナデシコ科」で検索して、再び、絵合わせ。当たりがあった。どうやら、和名が、サボンソウという植物のようだった。
そして、「サボンソウ」で検索して、いくつかのサイトを参考にさせて頂き、この植物が、サボンソウ(石鹸草)と判った。
サボンソウは、欧州原産の野草だが、園芸品として渡来したという。

植物調べで、いつも利用させて頂いているサイトがいくつかある。その一つ、GKZさんの「GKZ植物事典」にサボンソウの掲載があった。
この記事の参考になるので、以下、GKZ植物事典のサボンソウから、解説と履歴を引用。
解説 サボンソウは、ナデシコ科の多年草である。根茎にサポニンが含まれ皮膚病などの治療に用いられてきた。草丈は30~100㎝程度。根茎が横に這って繁殖するので株としてのまとまりが出来ない。観賞用としてはロックガーデン向きである。葉は対生し、光沢がある。6~7月頃白色または淡紅色の花を見せる。花径は2~3㎝程度。
履歴 我が国へは明治初年頃渡来している。
以上、GKZ植物事典より引用。



画像 2  サボンソウ・茎と葉の様子

一株だけ、川原にぽつんと育ったサボンソウ。
元は流れ着きしサボンソウの種子一つ。
豪雨か、台風で水嵩(みずかさ)が増したときに、種子が流れ着いたものと推測できた。

今年の秋に冠水して流れなければ、来年も花が見られるかも知れない。
そして、多年草とのことで、また、根茎でも増えるとのこと。なので、株も増えているかも知れない。


サボンソウ(石鹸草)
ナデシコ科サボンソウ属
Saponaria officinalis
属名は、Saponaria を片仮名書きして、サポナリア属と表記する場合もあるようだ。
和名は、「サボンソウ」だが、現代人には「シャボンソウ」としてもらった方が分かり易いような気がした。漢字表記が「石鹸草」なのだから、和名は、「シャボンソウ」が良い。


「サボン」だが、ポルトガル語の sabão (サボン)か、フランス語の savon (サボン)から来ているのかも知れない。 sabão と、 savon 、ともに、石鹸のことだという。
ポルトガル語の sabão は、鉄砲伝来以来、転訛した「シャボン」で、日本語として通用しているので、和名制定時に「シャボンソウ」を採用して欲しかった。

Webで調べると、サボンソウよりもシャボンソウの方が通りが良いようだ。さらに、ハーブ系の道では、シャボンソウよりもソープワートの方が通りが良かった。ソープワートはサポナリアでも通じるようだ。
いずれにしても、このサボンソウ、「流れ着きしもの」なので、大いに惹かれた次第である。

メドハギ 咲き始める

ほとんど一面に、無尽蔵と思えるほど、メドハギ(蓍萩)の原である。
クズ(葛)とコセンダングサ(小栴檀草)の草藪を数分間かき分けると、メドハギの原の一角に到達する。メドハギの他には、メマツヨイグサ(雌待宵草)も目立つ。夫々の草丈が高いので、いやおうなしに目に付いてしまう。

ある場所で、オオニシキソウ(大錦草)が目に付いたので、かがんだ。
そしたら、メドハギの茎に白っぽい埃でもたかっているのかと思えるものが見えた。間近で見ると花のようだった。



画像 1 メドハギの花   

肉眼ではまともに見えなかったので、ファインダ越しに覗いたらメドハギの花だった。
メドハギは初めて観察する植物。この一帯に無尽蔵の如く生えている植物。春から、名前不詳の植物として気になっていた。



画像 2 蕾を付けたメドハギ   

7月20日に、名前不詳の植物が蕾を付けているのに気づいた(画像 2)。そのことにより、名前不詳の植物がメドハギらしいと判った。
それから2週間後の8月3日、初めて見るメドハギの花が咲き始めていた。

メドハギ(蓍萩・筮萩)
マメ科ハギ属
Lespedeza cuneata
木本のように見えるが、草本とのこと。

   ---
継続観察の結果により、加筆・画像追加の可能性あり。

ムシトリナデシコ 流れ着きしもの

2012年5月31日、橋の上から下流を眺めると、およそ50~200mほどの区間の水辺に、鮮やかな紅色の花らしきものが点在しているのが目に付いた。
その辺りは、明らかに放射線量の高い地域なので、私自身で、「入らずの地」と定めていた。
しかし、被曝も2年目ともなると、諦めの気持ちも働いてきた。多少、心の中の葛藤はあったが、鮮やかな紅色の花らしきもの見たさの気持ちが勝り、入らずの地へと足を踏み入れることにした。
入らずの地へと足を踏み入れたのは2012年6月2日のことだった。

鮮やかな紅色の花はムシトリナデシコ(虫取撫子)だった。紅色の花の株の他に、僅かだが、白色の花の株もあった。白色といっても純白ではない。

もっとも、ムシトリナデシコの名は帰宅後、Webで調べて初めて知った次第である。
以前に近所のお宅で見たことのある花だったが、興味もなく名前は調べなかった。ところが、川原で見た植物となると、興味も湧いて、名前が知りたくなるのであった。

何故、水辺にあったのか。その訳は、豪雨か、台風で水嵩(みずかさ)が増したときに、種子が流れ着いたものと推測した。そこで、私は、「流れ着きしムシトリナデシコ」のその後を観察してみたいと思った。



画像 3 鮮やかな紅色の花   



画像 4 横姿   

花筒が長いように見えるが、顎片が合着して筒状になっているとのこと。



画像 5 粘液   

虫取の いわれの粘液。小さな虫が貼りついている。



画像6 白い花   

2013年になり、6月、7月と気にして、橋の上から眺めていたのだが、鮮やかな紅色の花はまったく目に付かなかった。
そんな訳なので、絶えてしまったものだと思っていた。
7月27日、水辺まで行く機会があった。そしたら、色が薄いが、見覚えのある花が、かろうじて咲いていた。近づいてみると、果実までできていた。



画像 1 かろうじて咲いていた ムシトリナデシコ 

8月3日に訪れたときも、まだ、かろうじて咲いていた。



画像 2 果実・種子も見える   


ムシトリナデシコ(虫取撫子)
ナデシコ科マンテマ属
Silene armeria
流れ着きし帰化植物

植物観察を始めて未だ3年目だが、時々、理解できない言葉や名称が出てくる。
その一つが「マンテマ」。何のことやらさっぱり分からず、とても日本語とは思えない。

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とりあえず、今年も川岸で、ムシトリナデシコが見られた記録。
また、ムシトリナデシコは、このブログのカテゴリ「どんぶらこ」を設けるきっかけになった植物でもある。

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