我が家に、恐らく10年以上植え替えをしていない鉢がある。
この鉢で生きている植物は、
Primula kisoana 。本来ならば、毎年、今頃までには植え替えをしなくてはいけない。だが、春先は腰痛がきびしくて、つい、植え替えをしそびれてしまう。
昨年は、花後にチリメンアオジソ(縮緬青紫蘇)が根を生やし、そして、夏には白い粉をまぶしたような病気にたかられてしまった。そして、一冬の間、管理をしないで放置したままだった。
最近は、日増しに、ノボロギク(野襤褸菊)が大きくなってきていた。ノボロギクが蕾のうちに抜こうと思っていた。しかし、時間が足らずに、一日延ばしの状態が続いていた。
3月26日、土が乾燥しきった鉢に変化を見出した。
Primula kisoana の新葉が見えた。
画像 1 鉢の中の春の訪れ昨夏の白い粉をまぶしたような病気で衰弱し、12月からの厳冬にさらされ、春を迎えられないのではないかと心配していた。ところが、どうにか、越冬したようだ。
Primula kisoana には申し訳なかったが、遅まきながら、邪魔者を駆除した。
以下の、画像 2~画像 4は、
Primula kisoana に対しての邪魔者を引き抜く前に撮影したものである。
画像 2 セイヨウタンポポセイヨウタンポポ(西洋蒲公英)は、南の隣家から飛んできたらしい。数年前から、南の隣家で、舗装の隙間に繁茂している。
南の隣家を覗いてみたら、すでに咲いているものもあった。
画像 3 中央・正体不明のキク科の幼葉昨年、我が家にジシバリ(地縛り)が咲いた。葉の様子がキク科の植物なので、ジシバリの種子が鉢まで飛んできたのかと思った。
葉を調べようと、よしゆきさんの
松江の花図鑑の花図鑑を見た。ジシバリは、イワニガナ(岩苦菜)の別名だった。そして、葉の様子は、イワニガナとは違うように思えた。
気になったので、空いている鉢に移植して、正体を見極めることにした。
画像 4 ノボロギク鉢の、
Primula kisoana の変化に気付き、春の訪れを感じたひと時であった。
駄温鉢(だおんばち)深型7号。
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