3月9日、土手(堤防)下の道での散歩の帰路、中の島(なかのしま)(※1)の樹林に白い花を咲かせている木が見えた。
土手下の道から中の島へは、2月に確認したことがあった。そのときは、コセンダングサ(小栴檀草)の草むらに遮られていて、行きたくない状況だった。
この日は、中の島の白い花を咲かせている木に惹かれたので、足を踏み入れた。ありがたいことに、奇特な先人たちが、コセンダングサの痩果(そうか)を落としてくれていたので、難なく中の島近くへ辿り着けた。
白い花を咲かせている木はウメ(梅)のようだったが、痩果を付けているコセンダングサの草むらに遮られ近づけなかった。
ウメの木に向かう途中、数本、鮮やかな萌黄(もえぎ)色が目を引いた。
画像 1 イヌコリヤナギ・雄花序ウメの木は諦めて、萌黄色が鮮やかな木を観ることにした。
幸いなことに、コセンダングサはなかったので、容易に近づけた。ヤナギの類のようだった。
初めての植物なので記録撮影。
ちょっとした崖下から生えていた。私の立ち位置は、根元から1mほど高い位置だったが、フィールドワークに携行する三脚では丈が足らず、手持ち撮影となってしまった(画像 1 )。それも、夕刻なので、難儀な撮影になってしまった。
画像 2 イヌコリヤナギ・雄花序帰宅後、Webで調べて、イヌコリヤナギ(犬行李柳)らしいことが判った。
3月10日、再訪した。
風が強くならないうちに撮影しておこうと思ったが、現地に着いたときには北西風が強くなってしまっていた。
それでも、重たい三脚を担いできたので、風の凪ぐことを期待して待ったが、日光浴をしながら時間だけが過ぎてしまった。結局、思うようには撮影も観察もできなかった。
この日は、昨日に引き続き気温が高くなる予想だったので、気温の上昇変化を受ける前に撮影したかったのだが残念だった。
ここのイヌコリヤナギの樹高は、優に3m超え。
株立ちである。
画像 3 イヌコリヤナギ・ヤクが開く前の花序帰宅後、Webで調べたら、すべて、雄花だった。
ja.wikipediaによると、ヤナギ属の種は全て雌雄異株である。とのこと。そして、同定のためには雄花の特徴、雌花の特徴、葉の特徴を知る必要がある。と、あった。
機会を見て、観察を続けて見ようと思った。
画像 4 イヌコリヤナギ・雄花序イヌコリヤナギ(犬行李柳)
ヤナギ科ヤナギ属
Salix integra※1 中の島とは、中州(なかす)・川中島(かわなかじま)のこと。だが、私は、「中の島」と、伝え聞いて覚えてしまったので、中州・川中島などとは呼ばずに、中の島と呼んでいる。私の父は「ナカッチマ」とも呼んでいた。
いつの頃か、河川改修で低水路を掘削したので、川の流れが一本になった。そして、ここの、中の島は高水敷(こうずいじき)・川原と地続きになっている。
もっとも、大雨や台風の時は一時的に中の島に戻ることがある場所である。
PR