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Gombessa

植物や昆虫などの生物は和名を表記するように心掛けている。その、同定については、「当たらずといえども遠からず」を目標にしている。

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実生から育ったハリエンジュ

3月26日のこと、Primula kisoana の新葉が見えた「鉢の中の春の訪れ」の鉢の撮影時に一緒に撮影した鉢があった。
一緒に撮影した訳は、スミレ(菫)と、カタバミ(酢漿草)の幼葉と一緒に、記憶になっかた幼木が見えたことによる。
記憶になっかた幼木は、芽吹き始めていた(画像 1)。鉢は、駄温鉢(だおんばち)深型5号。



画像 1  棘のある幼木の芽吹き・鉢の中

撮影した画像 1は、別ブログの記事、「根萌芽したハリエンジュ」に使用した画像 5と同じもの。
この日は、何の幼木か見当が付かなかった。

鉢の中の幼木は、高さ27cm、根本直径5mm、頂部直下の直径2mm。
肉眼では気付かなかったが、画像を眺めると、2本の棘(とげ)がある。対で、2本の棘がある植物は、乏しい知識で、サンショウ(山椒)とハリエンジュ(針槐)しか思いつかない。葉痕の形はハリエンジュに似ていた。



画像 2  芽吹き、葉痕と棘

画像 2は、4月1日の様子。画像 1とは別角度だが、3月26日の芽吹き加減に比べると、変化が見られる。葉柄部分の成長が顕著のようだ。



画像 3  葉痕と棘・ハリエンジュに似ている

画像3は、画像 2の、葉痕部分。葉痕の上(頂部直下)の直径は2mm。
画像が不鮮明なのが残念だが、葉痕の形と、左右の棘の様子が、ハリエンジュに似ている。参考までに、画像 4は、サンショウの棘の一例。



画像 4  芽吹きと棘・サンショウ  フィールドにて




画像 5  葉痕から芽吹き始めている

画像 5は、画像 2と同じで、4月1日の様子。葉痕から芽吹き始めていた。

鉢の中の幼木は、実生からのハリエンジュらしい。と、思うようになった。
しかし、ハリエンジュの種子を蒔いた記憶はない。



画像 6  昨年の不明植物

気になって、未整理画像に目を通したら、画像 6があった。昨年の4月に拾ってきた1cm足らずの子葉(双子葉)が活着(かっちゃく)し、葉を増やし始めた状態のもの。撮影は昨年の5月8日。
その後、更に成長し、葉が、羽状複葉となった。羽状複葉の葉の様子から、マメ科の植物と思うようになった。成長過程の葉の様子などを撮影記録しようと試みたが、いつも風に揺れていて撮影できなかった記憶がある。
草本のように思えたが、花を付けることもなかったので、見当が付かず、正体不明の植物のままだった。
その後、マルバアサガオ(丸葉朝顔)の観察が始まり、鉢が、マルバアサガオのプランタの陰に追いやられ、目に付くこともなくなり、正体不明のまま放置してしまった。



画像 7  スミレ・同じ鉢

「記憶になっかた幼木」は、未整理画像と照らし合わせ、記憶を辿り、昨年の4月の子葉が、勝手に育ったものと判った。
冒頭に記したように、スミレも出ていたので、Primula kisoana の鉢と併せて、観察を続けていくこととなった。

4月7日、8日の春の大嵐にも耐え、小さな葉は奇数羽状複葉が目立つようになってきた。3月26日以降の様子から、実生から育ったハリエンジュの幼木と同定した。

この記事は、別ブログに記した、「根萌芽したハリエンジュ」の参考として記した。
この記事の幼木に気付かなければ、「根萌芽」ということも知ることがなかったかも知れない。
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