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Gombessa

植物や昆虫などの生物は和名を表記するように心掛けている。その、同定については、「当たらずといえども遠からず」を目標にしている。

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春の訪れ Primula kisoana

屋外が暖かかったので、放置状態の鉢を覗いた。冬の間、水遣りもせずに、放置状態にしていた鉢だが、変化を感じた。
その変化とは、薄茶色の枯れ残った葉の陰に小さな鶯色のものが見えたことである。

小さな鶯色のものは、Primula kisoana の新葉であった。
1年前の記事、「鉢の中の春の訪れ」の画像 1 と、画像 3 にひっそりと写っている小さな葉は一人前の形をしている。だが、本日のものは、まだ、一人前の形をしていない。



画像 1  鉢の中の Primula kisoana



今年は、2月には記録的な大雪が降り、かき寄せた日陰の雪が1箇月近く経っても融けきっていない。
そんな状態だから気温は低めのようである。
それでも、鉢の中の Primula kisoana は、眼に見える活動を始めていた。
小さな鶯色のものは、私にとって、「春の訪れ」と感じられた。



画像 2  Primula kisoana



今年こそは植え替えをしなければと思うが、腰痛の具合と、体調の具合との相談でどうなることやら。

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野生のモモ観察記 01

2013年の3月の末、ちょっと時間が取れたので、近くのフィールドに遊びに出かけた。
帰路、白い花を付けた樹が目に付いた。夕刻ではあったが、初めての場所に足を踏み入れた。
枯れた草藪を踏み分けて辿り着くと花盛りであった。




画像 1  初めて見た白い花


初めて見た白い花。花弁の基部が細く、隙間から覗く萼の緑色が新鮮な感じがした。初めての花だが、バラ科の雰囲気があった。

普段の散歩道からはハリエンジュ(針槐)など木々の陰になり見えない場所である。脇から覗いたので目に付いたが、花が見えなかったら、気付くことはなかったかも知れない。
東京電力がばら撒いた放射能に汚染されているフィールドなので、特別の目的がなければ、あちこち足を踏み込みたくない。しかし、初めて見た白い花が印象的だったので、種名同定もあるので、観察樹として、フィールドワークのリストに加わった。
この辺りを訪れ始めて3年目。この場所はこの春からのフィールド。初めて見る樹木で、知る範囲ではこの1本しか存在しないようだ。

と、こんなきっかけがあり、秋の悲しい別れまでの観察が始まった。


タイトルに「野生のモモ」と表しているが、この地方には野生のモモは存在しない。厳密には、「野生化したモモ」ということになると思う。
その辺りのことも含めて、続きは別記事で順次記していくつもり。

逃げ出していたルコウソウ

ルコウソウ(縷紅草)という植物がある。
昨年、近所のお宅の花壇に咲いているのを見て、知ったばかりの植物である。
調べてみたら、Ipomoea 属の植物だった。



画像 1 ルコウソウ 

ルコウソウ(縷紅草)
ヒルガオ科サツマイモ属
Ipomoea quamoclit

葉は、ほぼ羽状で長細く分裂している。
花の色の表現は難しいが、実物は鮮やかな赤色。画像では、緋色。と、表現しておく。
和名では、同じヒルガオ科サツマイモ属のマルバルコウ(丸葉縷紅)・( Ipomoea coccinea )と似ているが、近いものだか、遠いものだか見当はつかない。



画像 2 葉と、葉腋の蕾 

帰化植物で、原産地は、いわゆる熱帯アメリカということになっている。Wikipediaにも、「アメリカ大陸の南米北部からメキシコにかけての熱帯地域が自生範囲」らしき記述があった(※ 1)。



画像 3 ルコウソウ・明日咲く蕾 

昨年は近所のお宅の花壇にあった。今年は、種子を蒔かなかったとみえて、姿が見えなかった。
9月になり、近所のお宅の、隣のお宅の生垣から、羽状の長細い葉を付けた蔓性のものが伸び出てきた。
本日、道端のスベリヒユの花が気になっていたので見に出掛けた。そしたら、ルコウソウが咲いていた。きっと、昨年の花壇から種子がこぼれて、逃げだしていったものであろう。
逃げたといっても、実際は、風に転がされながら移動したのであろう。
昨年は、ルコウソウを撮影しそびれていた。それなのでルコウソウを撮影してみた。花径は22mmほどだった。
緩やかな風にも揺れていたので、うまく撮れなかった。

ルコウソウをWebで調べると、花色は、赤色・ピンク・白色があるとのこと。もしかすると、園芸の世界でのことかも知れない。



画像 4 ルコウソウ 



画像 5 ルコウソウ 



画像 6 ルコウソウの葉と蕾 

蔓性の植物で、何かに絡んでいないので、微風にもよく揺れて撮影は辛かった。
2013年9月20日 近所のルコウソウを撮影した記録

※ 1
http://en.wikipedia.org/wiki/Ipomoea_quamoclit
Ipomoea quamoclit (cypress vine, cypressvine morning glory, cardinal creeper, cardinal vine, star glory or hummingbird vine) is a species of Ipomoea morning glory native to tropical regions of the New World from northern South America north to Mexico.



   ---   追記
9月25日のこと、隣町へ出掛ける機会があった。信号渋滞の車窓から、空き地で野生化している桃色のルコウソウを見た。この場所のルコウソウの花は、すべてが、桃色だった。

マルバヤハズソウ

このフィールドには、今年の春から足を運ぶようになった。
足元には、草丈30cmほどの立ち枯れした植物が目立った。草丈ついては実測した訳ではない。
茎が細く、葉の小さい植物。直感は、オオニシキソウ(大錦草)の冬枯れと思った。が、撮影した画像を見ると、葉の様子が、オオニシキソウとは違うようだ。
初めてのフィールドなので、立ち枯れした植物の見当は付かなかった。



画像 1 立ち枯れした植物 


そして夏になり、足元に、葉を付けたヤハズソウ(矢筈草)が目立ってきた。そこで、初めて、立ち枯れしていた植物が、ヤハズソウであったと気付いた。
概ね、土曜日ごとに、このフィールドを訪れているのだが、9月7日は雨天で観察に来られなかった。9月14日に訪れたとき、ヤハズソウが花を付けていたので、記録撮影をした。周りの株と比較すると、咲き始めのように思えた。
そして、別のフィールドのヤハズソウよりも葉が短いように感じた。



画像 2 マルバヤハズソウ  


帰宅後、撮影した画像を見て、別のフィールドのヤハズソウと花の雰囲気が違うことに気付いた。
まず、蝶形花の旗弁が違った。ヤハズソウの縦縞模様がなかった。
そして、葉は短く、幅広で、先端がやや窪んでいるものもある。
結局、ヤハズソウと思って撮影したものは、ヤハズソウではなく、マルバヤハズソウ(丸葉矢筈草)であった。

小さい植物は、現地での観察が苦手で、画像を見ての観察になりがちである。そして、今回のようなことが生じてしまいがちである。



画像 3 マルバヤハズソウ ・葉は短く幅広い 


マルバヤハズソウ(丸葉矢筈草)
マメ科ヤハズソウ属
Kummerowia stipulacea

その後も、このフィールドを訪れた際に観察をした。
その結果、ヤハズソウと、マルバヤハズソウが混生していることが判明した。
なお、画像 1の立ち枯れしたものは、現時点では、ヤハズソウだか、マルバヤハズソウだか判断できないままでいる。

このフィールドのヤハズソウと、マルバヤハズソウは、別記事で、観察記録を記録しておきたいと思っている。

道端のスベリヒユ

萎みかけたスベリヒユ(滑莧)の花を撮影したので記録しておく。
1週間ほど前から、ごみ出しの際に、道端に黄色い小さな花が咲いているのに気付いた。
茎が地べたを這う様子と、黄色い小さな花が、「スベリヒユだよ」と語っているようだった。


画像 1 萎みかけたスベリヒユ(滑莧)の花 

朝のうちに開花を確認しておいた。夜が明けないような暗さの曇天だったが、スベリヒユの花は咲いていた。
今月初めての土日の連休。天候が好ければ、土曜日は川原。そして、日曜日は、丘陵地帯へ散歩に出掛ける。と、いう予定であったが、日曜日は雨天とのこと。予定が狂ってしまった。
1週前の日曜日は雨天で、丘陵地帯の散歩へ出掛けられなかった。そこで、スベリヒユの花を、7時台には撮影を済ませ、丘陵地帯へ散歩に出掛けるつもりでいた。
ところが、光量不足で、撮影できる雰囲気ではなかった。

フィールドでの一昨年の8月の観察経験によると、スベリヒユの花は午前中で消えてしまう。花が見られるのは、雨天や曇天なら、午(ひる)近くまで。晴天では朝のうちだけ。 
この9月に咲いているの気付いたスベリヒユは、8時台前半にはまだ開花していた。そこで、7時台の撮影を目論んだ訳だが、残念ながら、光量不足で、撮影できる雰囲気ではなかった。
撮影できないので、朝方の用事を済ませていた。突然、明るくなったので、撮影に出掛けてみた。10時近くになってしまったが、萎みかけてはいたが、どうにか咲いていてくれた。
撮影したスベリヒユの花径は、萎みかけた状態で、7mmほど。


画像 2 スベリヒユの蕾 


画像 3 地べたを這うスベリヒユ 


撮影結果は不満足であったが、とりあえず、スベリヒユの花は撮影できた。
後の予定は、丘陵地帯での散歩。
ところが、明るくなるのと同時に、気温も突然に高くなり、屋外に出る元気がなくなってしまった。
暑さのために、出掛けようとする気持ちが萎えてしまったのであった。


スベリヒユ(滑莧)
スベリヒユ科スベリヒユ属
Portulaca oleracea

和名を漢字表記にすると、「滑莧」。「滑り」はよいが、「莧」は見当が付かなかった。
「莧」は、訓読みで、「ひゆ」と読む、日本語の漢字とのこと。「艸」(くさ)が、冠(かんむり)になり、「艹」と、「見」(けん)で表す。
ヒユ科ヒユ属のヒユという植物の漢字表記が「莧」である。


2013.09.14 の記録

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