2013年の3月の末、ちょっと時間が取れたので、近くのフィールドに遊びに出かけた。
帰路、白い花を付けた樹が目に付いた。夕刻ではあったが、初めての場所に足を踏み入れた。
枯れた草藪を踏み分けて辿り着くと花盛りであった。
画像 1 初めて見た白い花
初めて見た白い花。花弁の基部が細く、隙間から覗く萼の緑色が新鮮な感じがした。初めての花だが、バラ科の雰囲気があった。
普段の散歩道からはハリエンジュ(針槐)など木々の陰になり見えない場所である。脇から覗いたので目に付いたが、花が見えなかったら、気付くことはなかったかも知れない。
東京電力がばら撒いた放射能に汚染されているフィールドなので、特別の目的がなければ、あちこち足を踏み込みたくない。しかし、初めて見た白い花が印象的だったので、種名同定もあるので、観察樹として、フィールドワークのリストに加わった。
この辺りを訪れ始めて3年目。この場所はこの春からのフィールド。初めて見る樹木で、知る範囲ではこの1本しか存在しないようだ。
と、こんなきっかけがあり、秋の悲しい別れまでの観察が始まった。
タイトルに「野生のモモ」と表しているが、この地方には野生のモモは存在しない。厳密には、「野生化したモモ」ということになると思う。
その辺りのことも含めて、続きは別記事で順次記していくつもり。
PR