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Gombessa

植物や昆虫などの生物は和名を表記するように心掛けている。その、同定については、「当たらずといえども遠からず」を目標にしている。

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外被(Field Jacket)の模索

冬季のフィールドワークは、外被(Field Jacket)が必需である。
そして、冬季は夏季以上に藪漕ぎ(やぶこぎ)が頻繁となるので、選定に当たっては、防風性に加えて、表地(おもてじ)の丈夫さの考慮も必要である。
表地の丈夫なものといっても、選定に限界があるので、破れても、穴が開いても惜しくない外被を着ている。
「破れても、穴が開いても惜しくない外被」と、記したが、実際は、安くて、丈夫で長持ちする軍の放出品を採用している。

2011~2012年と、2012~2013年の冬季は、ドイツ連邦軍(Bundeswehr)の Army Parka Flecktarn を着用した。
そして、2013~2014年の冬季は、イギリス海軍(Royal Navy・王立海軍)の合羽、SMOCK, FOUL WEATEER Moisture Vapour Permeable, RN を着用した。

Bundeswehrの外被は、1994年製。素材は、「80% CO/20% PES」とラベルにある。80% cotton / 20% polyester の混紡である。家庭用洗濯機で洗濯できる。調達は2011年の暮れ。
Royal Navyの合羽は、2013年の秋に調達。ラベルに「Moisture Vapour Permeable」とあり、透湿性のある合羽。Moisture Vapour Permeable はイギリス語。アメリカ語では、「Moisture Vapor Permeable」となるようだ。
共に、古着として購入した。

フィールドワークの外被は、長いこと、米軍の通称、M-65 Field Jacket(M-65フィールドジャケット)を採用していた。OG(Olive Green)色の物である。 裏地(うらじ)も付いていて防風性には優れていた。
2010年以前に数年間のフィールドワークのブランクがあり、その間に装備類が散逸してしまった。そこで、2011年に外被としてBundeswehrのArmy Parka Flecktarn を選定した。
選定時の記憶が曖昧であるが、予備のM65 Field Jacketは2着あったが、Bundeswehrの外被が惜しげなく着用できる価格だったので、こちらを採用したようだ。
2013年の秋に調達したRoyal Navyの合羽は、防風性・透湿性・保温性に優れていた。試用のつもりが、具合がよくて、1シーズン着用してしまった。
なお、Bundeswehrの外被は、まことに具合がよく、現役で、普段着として活躍している。




画像 1  イギリス陸軍のSmock(Field Jacket)  


ところで、Royal Navyの合羽は、裏地のMoisture Vapour Permeable(MVP)のダメージが激しいので、長持ちはしない雰囲気である。そこで、次なる外被の模索を始めた。
イギリス陸軍 (British Army)の、Smock,Combat,Windproof Desert DP が、「Windproof」とあったので、試しに購入してみた。
ラベルによると、生地の素材は、50%POLYESTER 50%COTTON とある。

商品説明の特徴から気になった箇所。
●Waist band   ウエスト部の絞り紐(ドローコード)が内側の左右の脇にあるので、調整する場合は着用前でないと絞りづらい。
●2 large cargo chest pockets   胸ポケット、位置が高いので、使いづらい。邪魔なら後で外してしまおうと思う。
●2 vertical zip pockets (Napoleon type)   ナポレオンポケットともいうらしい。垂直方向に開閉するファスナは、ちょうど、フランス軍の通称、M-64ジャケットと同じ形状だが、M-64ジャケットと比較にならないほど懐が広くなっている。そして、左右夫々に、内側にペン状の物が3本挿せる(深さ約12cm)。実用性が高そうである。

商品説明にはなかったが好かった点。
●ダブルファスナ。何かと便利。特に、小用。
●胸ポケット、腰ポケット、そして、階級章取り付け部で、ボタンが5個付いているが、前身頃の内側に予備ボタンが2個。
●手首から肘部の補強。商品説明では、
「Shoulder, chest and underarm reinforcements」と、あった。しかし、実物は、肩・胸・上腕部の他に、手首から肘部も生地が二重になり補強されている。フィールドワークの外被では、肘部分の補強はありがたい。

難点
●首周りがきつい。Royal Navyの合羽も首周りがきつい。イギリス物は首周りが細いのだろうか。下に着るものによってはファスナが上まで上がらない。
●襟とフードが一体(兼用)なので頭からや、肩からの藪漕ぎには弱いかも知れない。



画像 2  左腕、小ポケットの国旗ワッペン  


Smock,Combat,Windproof Desert DP は、左腕、小ポケットの国旗ワッペンを取り外せば、フィールドワークの外被としてデビュー可能となる。 


--- --- ---


画像 3  通称、M-65 Field Jacket。 DESERT CAMOUFLAGE PATTERN  


米軍の通称、M-65 Field Jacket も入手してみた。
手持ちのものと比べると、新しいタイプで、
COAT,COLD WEATHER,FIELD,DESERT CAMOUFLAGE PATTERN という外被。

ラベルによると、
SP0100-99-D-0303   14、5年前の新古品(Dead Stock)
OUTERSHELL:50% COTTON 50% NYLON   表地(おもてじ)は、50% COTTON / 50% NYLON の混紡
LINING:NYLON COTTON BLEND   裏地(うらじ)は、「NYLON COTTON BLEND」のみの表示なので、混紡率不明。

気が付いた箇所。
●従前のOG(Olive Green)色のM-65にあった脱着式防寒フード用のボタンとボタンホールはなくなっていた。
●ファスナは、YKK製品で、ビスロン(VISLON)と呼ぶ樹脂ファスナが使用してあった。従前のM-65は真鍮、古いM-65はアルミニウム合金のファスナだった。
●袖口の三角形の付属品がなくなっていた。三角形の付属品は、使用方法も不明だったし、内側に折り畳めたので、従前のM-65では一度も使ったことはなかった。
●袖を通してみたら、袖口から襟にダクト効果で冷気が通ってしまった。M-65はしっかりした出来なので、体に馴染ませるまで着込まないといけないのかも知れない。
なお、Bundeswehrの外被・Royal Navyの合羽・イギリス陸軍のSmock,Combat,Windproof Desert DP は、袖口が絞れるが、M-65は袖口が絞りきれない。



画像 4  YKK製品 スライダのつまみに「YKK」 


専用の防寒ライナを装着して、寒くない日に、体に馴染ませているが、フィールドワークの外被としてデビューはしばらく先のことになりそうである。




画像 5  スライダの裏側 VISLON YKK USA 10V とある  


一口に「暑さ寒さも彼岸まで」というが、冬季の外被の出番がおしまいになる頃になってきた。
しかし、今後ともフィールドワークを続けていくつもりなら、陽気が変わっても、来るべき冬季に備えて、Royal Navyの合羽の後継として、冬季の外被の選定の模索は続けなくてはならないだろう。
そして、選定の条件としては、「安価で、丈夫で長持ちする」が必須となる。

なお、Smock,Combat,Windproof Desert DP や、
M-65(COAT,COLD WEATHER,FIELD,DESERT CAMOUFLAGE PATTERN)という外被の試用が始まったら、それぞれの実用性については、別の機会に記したい。


追記
3月16日の夜、強風が吹いた。「Windproof」効果を試したくて、Smock,Combat,Windproof Desert DP を着用してみた。Windproof の効果はなかった。
最寄のアメダスによると、風速は9~8m/sだった。
M-65 Field Jacket も着用してみたが、しっかりと、防風効果は体感できた。
防風効果の薄いSmock,Combat,Windproof Desert DP の、冬季のフィールドワークの外被としてのデビューはないかも知れない。


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