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Gombessa

植物や昆虫などの生物は和名を表記するように心掛けている。その、同定については、「当たらずといえども遠からず」を目標にしている。

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ホソミイトトンボの摂食 パターン1

2023年3月11日、ホソミイトトンボ(細身糸蜻蛉)の観察をしながら、越冬期の摂食方法について思うことがあった。

 越冬明けだか、それとも越冬中だか不明だが、ホソミイトトンボが植物の葉先や細い枝先を求めながら飛行していた。
 ゆっくりと空中浮遊をするように飛ぶのである。よく見かける光景だが、この日は気持ちの余裕があったのか、じっくりと眺めてみた。
 細枝の先、篠の葉先や、シラカシ(白樫)の葉先を転々とするように飛ぶのだが、以前は止まり場を物色しているだと思った。漠然とそう思っていた。
 気に入った止まり場所を求めて飛ぶのにしても、踏ん切りがつかないのか、細枝先や葉先に止まらないことがある。この止まらないことが疑問だった。

 この日もホソミイトトンボが細枝の先や葉先を転々と飛ぶのを眺めていて、これは摂食飛行ではないかと思った。細枝の先や葉先にいる小さな蜘蛛などの獲物を探索している飛行ように思えた。
 そんなことで、ホソミイトトンボの摂食パターンのひとつと仮定した。そして、機会をみて継続観察をすることにした。
 




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やっと出たホソミオツネントンボ

2023年3月11日、越冬期のホソミオツネントンボ(細身越年蜻蛉)を確認。3月7日から10日までの間が観察できずに気掛かりだった。テレビ番組で10年に一度の暖かさなどと騒いでいたが、山の温泉で湯治中だったのでどうにもならなかった。
 この日の観察地はそれなりの高温だった。7日から10日までは、成虫越冬種たちが活発に活動したのではないかと推測するだけである。

 いつもなら、湯治から戻ると、疲れで寝込むのだが、この日は成虫越冬種探索に出かけた。観察地が気になって仕方がなかったのである。
 そして、厳冬期でないのは残念だが、待望のホソミオツネントンボを見ることができたのであった。

 ホソミオツネントンボを確認したのは1個体だけだった。
 前年は3月11日から4日間だけ水辺に越冬保護色の枯葉迷彩のホソミイトトンボ(細身糸蜻蛉)とホソミオツネントンボが集結するかのように出現したことがあった。ホソミイトトンボが多数で、ホソミオツネントンボが少数だった。
 前年と同じその水辺でホソミオツネントンボの姿を見たのだが、ワクワクしてしまった。厳冬期でないのは残念だが、奇しくも昨年と同じ初見日であった。

 

  画像 1 水辺に出てきたホソミオツネントンボ♂ 2024.12.25画像を貼付


 

  画像 2 ホソミオツネントンボ♂ 同一個体 2024.12.25画像を貼付




ミヤマセセリ出現

3月6日、この日も、地面を這うかのように飛ぶホソミイトトンボ(細身糸蜻蛉)の行動が見られやしないかと思い探索に出かけた。
 日差しは強かったが気温はさほど高くはなかった。それでも、目的地で1個体だけ枯葉迷彩のホソミイトトンボを確認できた。観察地で足元を見ると、黒色に見える忍びの者の如くにスーっと飛ぶホソミイトトンボの姿があった。

 ホソミイトトンボは地面の枯れスギ葉などに止まった。まるで、日の当たった地面から暖を取り、日光浴をしているようであった。
 この日は気温のせいかテングチョウ(天狗蝶)やニホンセセリモドキ(日本挵擬)などの鱗翅目の姿はなかった。

 隣接する観察地へ移動すると、テングチョウがやって来た。地面に止まったが、閉翅姿が逆光で撮影できなかった。そうこうしていると、テングチョウは飛び去り水路へ飛び込んだ。追いかけ水路を覗くと、テングチョウの姿はなく、代わりにミヤマセセリ(深山挵)がいた。昨年は、3月中旬が初見だったが、今年は上旬の初見となった。

 ミヤマセセリは鱗翅目の成虫越冬種ではない。しかし、セセリ蝶の仲間では初春に羽化し、1箇月ほどで姿を消してしまう種である。
 2011年から散歩(観察)を始めた丘陵地帯では4月上旬から5月上旬に観察できる蝶である。この観察地では3月に羽化するようだ。



画像は後日貼付予定
括弧内の漢字表記は後日挿入予定
2024年3月6日、タブレットから、「日本挵擬」と「深山挵」を追記。









ウグイス啼く キタテハ出現

3月2日、テングチョウ(天狗蝶)の数が多く、激しい陣取り合戦が見られた。そんな中、2匹のキタテハ(黃立羽)の姿もあった。
 鱗翅目であるが、キタテハも成虫越冬種なので初見日を記録しておくことにした。

 テングチョウと同様で、キタテハも陣取り合戦をしていた。1匹だけなら開翅で日光浴をする姿が撮影できるが、もつれるようにして高く舞い上がるので撮影は諦めた。次の個体を発現したら撮影しようと、先を急いだ。
 しかし、日光浴でも縄張り意識。立羽蝶の習性なのだろうか。

 なお、キタキチョウ(北黃蝶)もこの日が初見。この種も成虫越冬種。

 観察目的地でホソミイトトンボ(細身糸蜻蛉)を眼で追っていると、ウグイス(鴬)が啼いた。いわゆる初鳴きである。初めから「法法華経」と聞こえた。このところ連日のように訪れていたが、ウグイスの鳴き出しは聞き逃したようだ。
 前年の初鳴きも3月初めだったように記憶している。いずれにしても、賑やかな季節の始まりである。

 この日は、その後キタテハを目撃することはなかった。撮影した鱗翅目は、テングチョウ、ニホンセセリモドキ(日本挵擬)、キタキチョウと、ルリタテハ(瑠璃立羽)だけだった。



キタテハの画像はないが、他の画像を後日挿入予定



2024年3月6日、ニホンセセリモドキの漢字表記、「日本挵擬」をタブレットから追記




ミヤマセセリに似た蛾 ニホンセセリモドキ

2022年の成虫越冬3種の探索時に初見の蛾を意識した。変な場所にヘアペンシルを出す小さな蛾で怪しく思えた。
 小さな蛾だが、2022年はイカリモンガ(錨紋蛾・碇紋蛾)に続いて確認した蛾であった。

 2023年は越冬期にちょっとした活動に出たイカリモンガの姿を見ないうちに、昨年意識した蛾の姿を見るようになった。
 昨年は初見の時にはヘアペンシルを出していたような記憶がある。今年は枯れ落葉に紛れて日光浴をする姿から見るようになった。

 そこで、種名を調べてみた。私のような素人が未知の鱗翅目の種名を調べるはweb頼みが安易だ。が、成功率は低い。
 今回は運よく当たった。「ミヤマセセリ」と「似た蛾」で検索したらニホンセセリモドキ(日本挵擬)が出てきた。
 初めてイカリモンガを意識した時は、テングチョウと思いファインダを覗いたら未知の蛾だった。撮影した画像をwebで絵合わせする訳に行かないので、テングチョウと見誤ったことから「テングチョウ」、「似た蛾」で検索したらイカリモンガの名を知ることができた。
 なお、近年はあるサービスで簡単に絵合わせの答えが出るようだ。もっとも、私の好まない会社のサービスのようなので、使うことはないだろう。

 ちょっと逸れてしまったが、「ミヤマセセリ」と「似た蛾」で検索して、運よく種名が判ったが、ニホンセセリモドキとミヤマセセリが似ている訳ではない。後翅の黄色斑紋が既知のミヤマセセリを連想させただけである。止まった姿も大きさも異なるのである。

 冒頭に「変な場所にヘアペンシル」と書いたが、後脚にヘアペンシルがあるらしい。
 ニホンセセリモドキもイカリモンガも昼行性で、共に成虫越冬種。春の暖かな陽射しにつられて姿を現すが、腹端にヘアペンシルを持つイカリモンガが既知だったので、初見のニホンセセリモドキの腋から出ている様に見えたヘアペンシルが奇異に思えたのであった。

 3月12日現在、枯れ落葉や草の上でヘアペンシルを広げて、フェロモンで雌を誘引していると思われる雄の姿は見かけるが、まだ繁殖行為は見たことがない。
 なお、2023年の記録として、2月28日から日光浴を見かけ、3月6日からヘアペンシルを見るようになった。




画像は後日挿入予定
ニホンセセリモドキの漢字表記は後日調べる予定 << 2024年2月24日、ノートパソコンからの作業で、漢字表記「日本挵擬」を追加できた。






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