◇3月6日、この日も、地面を這うかのように飛ぶホソミイトトンボ(細身糸蜻蛉)の行動が見られやしないかと思い探索に出かけた。
日差しは強かったが気温はさほど高くはなかった。それでも、目的地で1個体だけ枯葉迷彩のホソミイトトンボを確認できた。観察地で足元を見ると、黒色に見える忍びの者の如くにスーっと飛ぶホソミイトトンボの姿があった。
ホソミイトトンボは地面の枯れスギ葉などに止まった。まるで、日の当たった地面から暖を取り、日光浴をしているようであった。
この日は気温のせいかテングチョウ(天狗蝶)やニホンセセリモドキ(日本挵擬)などの鱗翅目の姿はなかった。
隣接する観察地へ移動すると、テングチョウがやって来た。地面に止まったが、閉翅姿が逆光で撮影できなかった。そうこうしていると、テングチョウは飛び去り水路へ飛び込んだ。追いかけ水路を覗くと、テングチョウの姿はなく、代わりにミヤマセセリ(深山挵)がいた。昨年は、3月中旬が初見だったが、今年は上旬の初見となった。
ミヤマセセリは鱗翅目の成虫越冬種ではない。しかし、セセリ蝶の仲間では初春に羽化し、1箇月ほどで姿を消してしまう種である。
2011年から散歩(観察)を始めた丘陵地帯では4月上旬から5月上旬に観察できる蝶である。この観察地では3月に羽化するようだ。
画像は後日貼付予定
括弧内の漢字表記は後日挿入予定
2024年3月6日、タブレットから、「日本挵擬」と「深山挵」を追記。
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