◇2022年の成虫越冬3種の探索時に初見の蛾を意識した。変な場所にヘアペンシルを出す小さな蛾で怪しく思えた。
小さな蛾だが、2022年はイカリモンガ(錨紋蛾・碇紋蛾)に続いて確認した蛾であった。
2023年は越冬期にちょっとした活動に出たイカリモンガの姿を見ないうちに、昨年意識した蛾の姿を見るようになった。
昨年は初見の時にはヘアペンシルを出していたような記憶がある。今年は枯れ落葉に紛れて日光浴をする姿から見るようになった。
そこで、種名を調べてみた。私のような素人が未知の鱗翅目の種名を調べるはweb頼みが安易だ。が、成功率は低い。
今回は運よく当たった。「ミヤマセセリ」と「似た蛾」で検索したらニホンセセリモドキ(日本挵擬)が出てきた。
初めてイカリモンガを意識した時は、テングチョウと思いファインダを覗いたら未知の蛾だった。撮影した画像をwebで絵合わせする訳に行かないので、テングチョウと見誤ったことから「テングチョウ」、「似た蛾」で検索したらイカリモンガの名を知ることができた。
なお、近年はあるサービスで簡単に絵合わせの答えが出るようだ。もっとも、私の好まない会社のサービスのようなので、使うことはないだろう。
ちょっと逸れてしまったが、「ミヤマセセリ」と「似た蛾」で検索して、運よく種名が判ったが、ニホンセセリモドキとミヤマセセリが似ている訳ではない。後翅の黄色斑紋が既知のミヤマセセリを連想させただけである。止まった姿も大きさも異なるのである。
冒頭に「変な場所にヘアペンシル」と書いたが、後脚にヘアペンシルがあるらしい。
ニホンセセリモドキもイカリモンガも昼行性で、共に成虫越冬種。春の暖かな陽射しにつられて姿を現すが、腹端にヘアペンシルを持つイカリモンガが既知だったので、初見のニホンセセリモドキの腋から出ている様に見えたヘアペンシルが奇異に思えたのであった。
3月12日現在、枯れ落葉や草の上でヘアペンシルを広げて、フェロモンで雌を誘引していると思われる雄の姿は見かけるが、まだ繁殖行為は見たことがない。
なお、2023年の記録として、2月28日から日光浴を見かけ、3月6日からヘアペンシルを見るようになった。
画像は後日挿入予定
ニホンセセリモドキの漢字表記は後日調べる予定 << 2024年2月24日、ノートパソコンからの作業で、漢字表記「日本挵擬」を追加できた。
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