◇画像がないのだが、2020年8月11日、暑いと感じた山の湿地にギンヤンマ(銀蜻蜓)の集団が登場した。「2階建て」高気圧で猛暑続くと騒がれ、地上では最高気温が40℃を超えた日のことであった。
止水の上を飛び回り、集団見合いをしていた。眼の届く範囲にギンヤンマ好みの産卵基質はほとんどない。それでも、夕刻になるまでメスを連れ去り樹上で交尾する姿を目撃した。
実際のところ、この8月11日は他種の観察が忙しくて、突然に現れたギンヤンマの集団を奇異に思ったが、観察は二の次になってなってしまった。
普段の野周りフィールドでいくらでも見られるギンヤンマゆえに観察順位を下げてしまった。ところが、これが裏目に出てしまった。
次に訪れた8月14日以降はギンヤンマの姿を見ることはなかった。なお、8月11日の直前の訪問は8月7日だったが、5月8日から通い始めて、ギンヤンマの姿を見たことはなかった。
この稿の執筆している時点では既に2021年の観察地の探訪は終わっている。記録の整理も出来ていないが、前年にギンヤンマは惜しいことをしたので注意深く監視していた。
全くの偶然なのだが、2021年も8月11日に山の湿地を訪れた。そして、少数個体であったがギンヤンマを目撃した。それも、後にも先にも見ることが無く、同日だけの幻のようなものであった。
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