◇2023年3月11日、ホソミイトトンボ(細身糸蜻蛉)の観察をしながら、越冬期の摂食方法について思うことがあった。
越冬明けだか、それとも越冬中だか不明だが、ホソミイトトンボが植物の葉先や細い枝先を求めながら飛行していた。
ゆっくりと空中浮遊をするように飛ぶのである。よく見かける光景だが、この日は気持ちの余裕があったのか、じっくりと眺めてみた。
細枝の先、篠の葉先や、シラカシ(白樫)の葉先を転々とするように飛ぶのだが、以前は止まり場を物色しているだと思った。漠然とそう思っていた。
気に入った止まり場所を求めて飛ぶのにしても、踏ん切りがつかないのか、細枝先や葉先に止まらないことがある。この止まらないことが疑問だった。
この日もホソミイトトンボが細枝の先や葉先を転々と飛ぶのを眺めていて、これは摂食飛行ではないかと思った。細枝の先や葉先にいる小さな蜘蛛などの獲物を探索している飛行ように思えた。
そんなことで、ホソミイトトンボの摂食パターンのひとつと仮定した。そして、機会をみて継続観察をすることにした。
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