◇2020年7月20日、突然のように赤色に色付いたネキトンボ(根黄蜻蛉)が登場していた。もう成熟しているのだろうか。
山の湿地へは昨年(2019年)の8月10日から通い始めた。そして、8月11日がネキトンボの初見で、その時も、体色が赤色に色付いた個体がいた。なお、その時は体色が赤色に色付いた個体だけでなく、体色が未熟な若い個体たちも目立っていた。
ネキトンボはトンボ科アカネ属の蜻蛉。アカネ属なので、いわゆる赤とんぼの仲間。そして、基本的に幼虫越冬することが知られている。
どこで羽化したかは未確認だが、アカネ属の蜻蛉として、アキアカネ(秋茜)に次いで2種目の登場であった。
画像 1 着地したネキトンボ ♂
画像 2 着地後翅を下ろしたネキトンボ ♂
日は変わり、8月11日のこと。椿事に遭遇したので記録しておく。
アキアカネたちにはいつもカメラを占拠されていたが、その日は、ネキトンボにカメラを占拠されてしまった。
ネキトンボはヒト嫌いで、ヒトの動きを察すると、高い枝へと移動してしまう。ところが、この個体はヒトの傍らのカメラに止まり、近接用のカメラが近付いても逃げることはなかった(画像 3 、画像 4 )。
画像 3 8月11日、カメラを占拠したネキトンボ ♂
画像 4 ネキトンボ ♂
ネキトンボは樹上の枝先に止まるので見上げるような画像が多くなってしまうが、背の低い木の先端に腹部挙上姿勢で止まる個体に遭遇。
腹部挙上姿勢は、日光からの暑さ対策ともいわれている。脚下の枝が翅の基部の影になり黄色になっていた。ネキトンボの翅の基部の黄色が「根黄」の謂れといわれている。
画像 5 ネキトンボ ♂
雌の画像は別の機会に。
--- Memo
高い枝先
羽化殻
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